韓国経済の景況感 2期連続「世界最低」のナゼ 失速中国と共倒れ懸念

2015.11.06
韓国経済がまたも「世界最低」に-。米調査会社ニールセンが発表した7~9月期の世界の消費者景況感指数で、韓国の指数は調査対象61カ国中、2四半期連続で最下位となった。輸出も輸入も大幅に落ち込むなかで、朴槿恵(パク・クネ)政権は内需拡大に必死だが、消費者のマインドは低迷したままだ。
ニールセンは四半期に1度、各国の消費者心理を調査しており、指数が100を超えると消費者の楽観論が優勢で、100を下回ると悲観論が多いことを示す。
主な順位をみると、1位が前回に続いてインド。2位の米国は18ポイント改善し、前回の12位から大幅に順位を上げた。フィリピン、インドネシア、タイ、中国、ベトナムなどアジア勢が上位に食い込んでいる。
日本の指数は前回調査から3ポイント悪化の「80」で、順位も40位と3ランク下げたが、ニールセンは「現在までのところ大幅な景況感の上昇が見られた2013年以降の高水準を引き続き維持している」と分析した。
下位グループをみると、ギリシャやウクライナなどの常連組を下回り、2四半期連続で最下位となったのが韓国だ。指数は「49」と前回から4ポイント改善はしたものの、最下位から抜け出すことはできなかった。
前回の調査で韓国が最下位に転落した要因として、韓国メディアは、「中東呼吸器症候群(MERS)の影響」と報じた。だが、韓国政府が7月末に事実上の「終息宣言」を行った後も消費者心理は厳しいままだ。
朴政権は8月末から年末まで、自動車やテレビなどの一部製品に課している個別消費税を現行の5%から3・5%に引き下げるなど消費促進策を打ち出した。7~9月期国内総生産(GDP)は実質で前期比1・2%増と、6四半期ぶりに1%台となった。
にもかかわらず、今回の調査では、現在は不況だと感じている人の割合は89%と世界で5番目に高く、前回調査の86%よりも増えている。
一方、10月の輸出額は前年同月比15・8%減とリーマン・ショック以来の落ち込みとなるなど主力産業への逆風は続く。
問題なのは、1~9月の輸出のうち中国向けは25・7%と、前年よりも対中依存度を高めていることだ。朝鮮日報は社説で「危険レベルに達している」と報じた。
失速する中国経済と共倒れしかねないとの懸念が消費者心理にも影を落としているようだ。
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