東アジア歴史文化研究会のブログ

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トランプ政権、これで対中国強硬派、アンチ・グローバリストが勢揃い ティラーソン国務長官解任劇に隠れたが、コーン経済諮問委員長も去った(宮崎正弘国際ニュース早読み)

東アジア歴史文化研究会
トランプ大統領に経済政策を進言する大統領国家経済諮問委員会のゲリー・コーン委員長は、対中国製品課税強化に抗議する意味を込めて、政権を去った。トランプは中国の鉄鋼、アルミ製品に25%、10%の関税をかけると発表した直後だった。コーンはウォール街偏重のきらいがあった。

新しく大統領国家経済諮問委員長に指名されたのはラリー・クドロオ(70歳)である。あのアンチ・チャイナの代表的論客。かれは中国へ高関税を課すのは「当然の罰」であり、「なぜなら中国は国際的貿易ルールをまもってこなかったからだ」とCNBCの番組で堂々と強硬なコメントで言ってのける対中タカ派のチャンピオンである。

まして中国への貿易戦争では「ブッシュ政権が対イラク戦争で『多国籍軍』を形成したように、対中貿易戦争の多国籍軍を形成するべし」と発言してきた。ラリー・クドロオは自由貿易に懐疑的であり、一貫してトランプのアンチ・グローバリズムを支持してきた。大きな政府は不要というレーガン流の思考回路の持ち主。このポストは上院の指名承認が要らない。

これで大統領貿易諮問委員会のピーター・ナヴァロとともに、国務省からは対中宥和派のティラーソンが去り、ポンペオCIA長官が就任することに決まった。正式にポンペオが指名承認されると、対中タカ派が政権に勢揃いすることになる。USTR代表はやはり対中強硬派のロバート・ライトハイザーだ。かれはNAFTAの再交渉に専念している。

ラリー・クロドオはフレッシャー大学で歴史学を専攻、プリンストン大学では公共政策と国際関係を学んだが、経済学では博士号を取得していない。だがレーガン政権下で、予算局(当時はディビット・ストックマンが局長だった)にポストを得た。

ユダヤ人だが、若き日に、神への信仰を失って一時はアルコールと薬漬けになったことを本人も認めている。しかしカソリックの信仰に復帰し、アルコールを経った。このプロセス、まるでブッシュ・ジュニア大統領とそっくりである。

以後、FRBではボルカー議長の下でエコノミストを努め、ウォール街に転身してからはベア・スターンズ、ペイン&ウェーバーなどの名門証券でエコノミストを務めた。近年はCNBCテレビで「ラリー・コーナー」を担当し、経済予測で名前を売ってきた。