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籾井NHK会長の発言を取り上げた朝日新聞の責任

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籾井NHK会長の発言を取り上げた朝日新聞の責任(加瀬英明コラム)

NHKの籾井勝人新会長が就任記者会見したなかで、「慰安婦」に関する発言があった。もっとも、籾井会長は会見中、その直後に、「この発言を全部取り消します」と、断わっている。

ところが、朝日新聞をはじめとする新聞・報道メディアがその発言を大きく報じて、野党が責任を追求した。すぐに韓国に飛火して、韓国与党が辞任を要求する騒ぎとなった。

籾井会長は「戦時慰安婦はどこの国でも、あったことだ。日本だけいわれるのはおかしい」「慰安婦は今日のモラルでは悪いが、その時の現実としてあった」「この問題は日韓条約で解決ずみのことなのに、なぜ蒸し返されるか、おかしい」という大意のことを、述べた。

私は籾井会長の発言は、きわめて妥当なものだと思った。いったい、どこが誤っているのだろうか。戦場における兵士の性処理の問題といえば、東西いつの時代を問わず共通している。

朝日新聞などのメディアは、籾井会長がこの問題について発言したのが、不適切だといって非難した。だが、録画を見ると、慰安婦の問題を会見の場に持ち込んだのは、朝日新聞の記者だった。

籾井会長は記者の質問をきいて、しばし絶句している。そのうえで、「ちょっとコメントを控えては、ダメですか?」とたずねてから、「戦時慰安婦はどこの国にもあったことですよね」といった。かなり長い沈黙があって、「会長の職はさておき」と断って、私人としての考えを述べた。

すると、この記者が「これは会長会見の場ですよ」と念を押したので、「それなら、今の発言は全部取り消します」と、断わっている。それだったら、ジャーナリストの職業倫理からして、この発言をニュースにすることはできないはずだった。

それにもかかわらず、朝日新聞はどの他紙よりも大きな紙面を割いて、籾井会長が取り消した発言を報じて、責任を追及した。籾井氏の発言のどこが誤っているのか、論証できるのなら、そうすべきだった。

もともと、韓国で問題になっていなかった慰安婦問題に火をつけたのは、朝日新聞による誤報だった。 「『女子挺身隊』の名で戦場に連行され、日本軍人相手に売春行為を強いられた『朝鮮人従軍慰安婦』のうち1人がソウル市内に生存しているのがわかった」(平成3年8月11日朝刊)と報じたが、後に若宮啓文主筆が著書のなかで、この記事について、「元軍人の話を信じて、確認のとれぬまま記事にするような勇み足もあった」と、振り返っている。

しかし、この記事をきっかけとして、朝日新聞は日本の官憲が日本統治下の朝鮮で娘たちを拉致して、慰安婦になることを強制したという、事実を捏造した報道を堰を切ったように始めた。「勇み足」は、つい勢いあまってやり損うことであって、咎めるべきことではない。若宮氏は日本語が不得手だからか、退社後韓国に渡って、大学で教えている。

朝日新聞はいつも日本を嫌って、日本の名誉を傷つけることに熱心である。だが、日本が嫌悪すべき、爪弾きの国だというイメージが世界で定着したら、日本が危機に陥った時に、どこの国も救おうとしまい。由々しいことだ。

これは、安全保障の問題である。