東アジア歴史文化研究会のブログ

日本人の素晴らしい伝統と文化を再発見しよう

『日本が心配だ!』葛西敬之著(ワック) 令和4年6月15日、増上寺の葛西氏の葬儀で弔辞を読んだのは安倍元首相だった 三週間後、おなじ増上寺で安倍晋三氏は多くの国民の涙に送られた

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葛西敬之は財界人には珍しく本音を語り憂国の弁を奏した。中国への新幹線技術輸出を断固拒否した。

「われわれの商売に迷惑するから靖国参拝は止めろ」と発言したチンピラ実業家がいた。土光敏夫や桜田武がいた頃の「憂国経団連」は、いまや「売国経団連」と揶揄されかねないほどに国益を軽視した親中派の経営者が目立つ。松下幸之助は泉下で哭しているだろう。

そんななかで葛西敬之氏は希有な憂国の士だった。JR東海の名誉会長である。

安倍晋三元首相の証言が残っている。

「葛西さんは靖国参拝をめぐって、中国だけでなく米国にも毅然として態度で臨みました。私が2013年に靖国参拝するとオバマ政権は在日米国大使館を通じて声明を発表。『日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させるような行動をとったことに失望している』というものでした。葛西さんは民主党の元上院議員らの前で反論しました。同盟国に『失望』という言葉を使うのはいかがなものか。東京大空襲や広島・長崎への原爆投下によって、無辜の民間人が犠牲となった。それでも戦争に敗れた日本人は米国を責めずに堪え忍んできた。日本人は礼儀正しく、本音を言わないことが多い。しかし英霊への敬意と尊崇の念を否定するのであれば、われわれも口を開かざるを得ない」

葛西言行録はつづく。

こんどは櫻井よしこ女史の証言

「JR東海は米国への技術提供を惜しまない一方で中国には絶対にリニアの技術を渡さなかった。日米同盟の強化と中国への技術流失阻止。この二つは現在、日本が抱える喫緊の課題です。ようやく時代が葛西さんに追いつきました。(中国の国のかたちとして)一党独裁が敷かれていますが、国家資本主義と銘打って市場経済が導入されているヒトラーも国家社会主義と称して、ナチズムの手法を打ちたてていました」

葛西氏自身、こう発言した

「台湾の独立を認めない一つの中国という思想がヒトラーが唱えた一つの民族、一つの言語、一つの国家に基づくオースリア併合と同じだ」。

「ヒトラーはアーリア人選民思想を掲げて国に世論の支持をかためました。ホロコーストの背景には人種差別的イデオロギーがあったわけですが、中国の行動原理である中華思想にもとづく独善性は、ナチスの選民意識に似ています」

「国家のリーダーに求められることは民意に従うことではなく、国民に進むべき道を示すことです」

しっかりした言葉である。

令和4年6月15日、増上寺で行われた葛西氏の葬儀で弔辞を読んだのは安倍晋三元首相だった。三週間後、おなじ増上寺で安倍晋三氏は多くの国民の涙に送られた。