こんなときにロシアと中国が顕著な金買い 外貨準備からドルを徐々に減らし、金備蓄を増やし続けている(宮崎正弘国際情勢解題)

2022年、世界の中央銀行は1136トンの金を購入していたことがワールド・ゴールド・カウンシルの速報でわかった。 1950年以降の統計で2 番目に高い純購入額だった。中央銀行による金の純購入額は 13 年連続だ。
22年第 4 四半期だけでも417 トンの金を準備金に追加したため下半期の合計は 862 トンになり主な買い手はトルコ、インド、ウズベキスタンなど。
しかし「報告されていない購入」があり、代表は中国とロシアである。中国人民銀行は2022年に金準備総額を初めて 2,000 トン以上に引き上げた。
2022 年の金の投資需要は合計 1,107 トンで、前年比 10% 増加となった。世界の投資家は 1,217 トンの金の延べ棒と金貨を購入した。
西側の投資家は特に金への欲求が強く、年間記録を更新した。米国とヨーロッパを合わせた金の延べ棒とコインの購入量は 427 トンだった。
一方、産業面での金需要は、7% の減少をしめした。景気低迷で家電などが売れず、実需は減少気味である。とくにエレクトロニクス部門では22年第四半期に前年比 18% 減の 58 トンだった。
金の供給量は年率で 2% 増加しており、鉱山の生産量は3612トンとなったが、生産量が回復しても最盛期の記録には及んでいない由。
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