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北が高射砲で「国防相」処刑 「居眠り」理由? 複数の正恩氏側近の粛清も

東アジア歴史文化研究会

2012年10月、北朝鮮の労働新聞が報じた、金正恩第1書記の隣で敬礼する玄永哲氏(聯合=共同)

2015.05.13
韓国の情報機関、国家情報院は13日、北朝鮮の玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長(国防相に相当)が反逆罪のため4月30日に銃殺されたことを明らかにした。国会の非公開の委員会で報告されたと聯合ニュースなどが報じた。

玄氏は金正恩第1書記の側近で軍総参謀長も務めるなど軍要職を歴任した実力者。金第1書記の視察にもたびたび同行していた。

聯合ニュースなどによると、玄氏は4月24、25日に開かれた軍の集会で居眠りしたところを金第1書記に見とがめられたという。さらに金第1書記の命令に対し、数回にわたって従わず、不満を示していたとして反逆罪に問われ、裁判も受けず銃殺されたようだ。平壌近郊の射撃場で、数百人の将校が見守る中、高射砲で処刑されたという。

国情院はまた、金第1書記の側近グループの中で、昨秋以降に更迭が伝えられていた国防委員会の馬園春(マ・ウォンチュン)設計局長と朝鮮人民軍総参謀部の辺仁善(ピョン・インソン)作戦局長に加え、朝鮮労働党の韓光相(ハン・グァンサン)部長も粛清または処分されたと報告した。

金正恩体制では、命令に背いたことなどを理由に見せしめで高官らを処刑する「恐怖政治」の様相を強めている。

元韓国国防省北韓分析官で拓殖大客員研究員の高永●(=吉を2つヨコに並べる)(コウ・ヨンチョル)氏は、「2013年12月に当時、政権ナンバー2の地位にあった張成沢(チャン・ソンテク)氏を粛清して以来、金正恩氏は自らの独裁体制の先鋭化を進めてきた。米国や韓国の情報機関が、今年に入って、労働党高級幹部ら15人が公開処刑されたのを確認しているほか、軍部内でも大規模な降格人事があったとされる。中国との関係が悪化していることを背景に、国内の権力基盤を固めて求心力を高めようとする狙いではないか」と指摘する。

権力中枢での度重なる粛清は高官らの疑心暗鬼を招き、「体制の不安定化につながる」(情報筋)との指摘もある。

(zakzak)