東アジア歴史文化研究会のブログ

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トランプはプーチンが停戦や西側諸国の平和構想にも関心がないと認識 トランプの中国敵視政策は大幅にトーンダウン

東アジア歴史文化研究会

米国防総省エルブリッジ・コルビー次官は「日本はDGPの3・5%を国防費に」と唱えるタカ派、中国脅威論に立脚するので、ウクライナ戦争は優先順位が低いと以前から主張してきた。

この優先順位戦略は色褪せたか? ウクライナ戦争は、中国による米国に対する代理戦争であり、ロシアはその道具として利用されてきたという認識なのである。

北京の目的は、NATO同盟国の米国からの支援に対する信頼を損なわせ、同盟国を分裂させ、新たな「永遠の戦争」によって米国とロシアを弱体化させる。さすれば米露が軍事的に縮小し、台湾に対する米国の関与やアジア太平洋地域におけるその他の二国間安全保障協定に関して米国同盟国間の不確実性を高められる。

トランプ大統領はプーチンが停戦や西側諸国の平和構想にも関心がないと認識するに至った。プーチン大統領が「平和」というときの中身はウクライナの降伏である。

十月に天津で開催された第25回「上海協力機構(SCO)首脳会議」において、ロシアはEUの制裁と米国による制裁の可能性という嵐を乗り切るための財政支援を求めた。 

「トランプ大統領は、第二次世界大戦の終結を記念する北京での軍事パレードで、プーチン大統領、習近平国家主席、金正恩氏が並んだことに反応し、「アメリカ合衆国に対して陰謀を企てるウラジーミル・プーチン大統領と金正恩氏に、心からの敬意を表したい。インドとロシアは、最も深く、最も暗い中国の手に落ちてしまった。彼らが共に長く繁栄する未来を築けることを願う」と皮肉った。

ところがロシアと中国との「シベリアの力2」ガスパイプライン契約が目の前に現れた。
パイプラインが完成すれば、「ロシアのパイプライン網の輸出能力は年間500億立方メートル増加し、現在東シベリアから元の「シベリアの力」ラインを通じて輸送されている380億立方メートルを補うことになる」

▼トランプの中国敵視政策は大幅にトーンダウン

5月、トランプ大統領はツイッターで次のように投稿しいていた。

「ロシアは、この壊滅的な『流血』が終わったら、米国と大規模な貿易を行いたいと考えている。私も同感だ。ロシアには膨大な雇用と富を生み出す絶好の機会がある。その潜在力は無限だ。同様に、ウクライナも国を再建する過程において、貿易の大きな受益者となり得る。ロシアとウクライナの間の交渉は直ちに開始される。」

プーチン大統領と習近平国家主席のパートナーシップとして始まった関係は、依存関係へと変質した。習近平国家主席の操り人形となったのがプーチンだとする。トランプ大統領は、ゼレンスキー大統領が抵抗を続けていること、欧州がそれを支持していること、そして今度は習近平国家主席がロシアのウクライナ戦争継続を黙認していると非難した。

中国はロシアの兵站をささえている。

長距離攻撃ドローンの製造に少なくとも41種類の部品を中国に依存しており、エンジン、電子部品や機械部品、バッテリー、アンテナ、無線局、石炭燃料ユニット、キャブレター、通信部品などが含まれている。

中国はロシアの長距離無人機の増産に中枢部品を供与し続けている。ロシアは、ゲラン(ロシアのシャヘド類似機)、ガルピヤ(中国の部品を搭載したシャヘド類似機)、ガーベラ(おとりのシャヘド派生型)を含むシャヘド型ドローンの国内生産を大幅に増加している。

「ロシアはドローンの部品供給を中国にますます依存しており、これらの部品がなければシャヘッド型ドローンの生産ペースと量を維持できないだろう」と米国の戦争研究所は分析している。

しかしながら、トランプの中国敵視政策は大幅にトーンダウンしており、コルビーの提言は空中に浮いたかたちとなっている。