東アジア歴史文化研究会のブログ

日本人の素晴らしい伝統と文化を再発見しよう

トランプとは世界観が対立的であるにもかかわらず、なぜイーロン・マスク、ラリー・エリソン、ピーター・ティールらはトランプ政権に近いのか

東アジア歴史文化研究会

ピーター・ティールら所謂“ペイパルマフィア”は、支払いの簡素化、手数料の低減と自由化、国際送金に際しても低料金システムと暗号通貨の利用などで徹底して国境の壁に反対するグローバリストですが、トランプにしても国際ビジネスに精通していて国境を物理的に閉ざせと言っているのは不法移民の乱入と麻薬流入を防ぐため、高関税も自由貿易否定ではなく一時的な貿易戦争のブラフの手段で、自由貿易に反対しているわけではない。つまり開かれたナショナリストと考えるべきです。


トランプの唱える『アメリカを再び偉大に』(MAGA)というキャッチフレーズは狭隘なナショナリズムの鼓吹ではなく、国益重視という常識をのべているに過ぎず、価値観の相違はお互いに尊重しあうけれどもアメリカの伝統的常識から逸脱したDEI、LGBTQなどには反対しているわけです。アメリカはキリスト教プロテスタントの国ではあってもイスラムも仏教も容認し、信教の自由は言論の自由とともに尊重されている。それゆえ中絶に関しての判断はそれぞれの州に任せるとしており、その意味では文化多元主義の立場です。

ペイパルマフィアの世界観は「経済の」グローバル化(文化多元主義ではない)。母国を離れて外交で暮らす人々は10億人をこえている。但しグローバル化が一方で自由民主国家にもたらした危機とは安全であるとし、テロ、ハッカー犯罪の蔓延に危機感を抱く。テロリズムを抑制する手段が限られていると認識しています。 

トランプに近い保守主義者はティールとラリー・エリソンですが、マスクらは保守派と見做されていてもトランプ政権から離れていますし、常識から逸脱した言動をとるのがサム・アルトマン、ザッカーバーグたちです。

しかし共通の基盤は世界のどこでも送金と決済が可能となる仕組みを追求してきたのが彼らであって今後も試行錯誤が継続するでしょう。暗号通過の利便性とそのビジネスへの転用はテクノ・リバタリアンに共通する課題。暗号通貨推進は送金の簡素化と蓄財の秘密性保持ですが、中国が暗号通貨を利用するのはマネロンと財産の海外移転であって目的が違います。