4月7日、ベッセント財務長官は金融関係者、FRB議長らを緊急に集めワシントンで秘密会議を開催した。
「たいへんなことになった。金融システムが破壊される」という緊急事態への対策を協議する為だった。
サム・コルコス財務省最高情報責任者は、同省のサイバーセキュリティチームに対し、アンソロピックの技術について説明を行い、モデルへのアクセスを取得するよう指示した。アンソロピック社は自社のシステムに対して積極的にテストを行い、公開前に防御策を構築しなければ、高度なサイバー攻撃に利用される可能性があると警告してきた。その防御プロジェクト「Project Glasswing 」を発表するわけだが、アマゾンウェブサービス(AWS)、アップル、ブロードコム、シスコ、クラウドストライク、グーグル、JPモルガン・チェース、リナッ
クス、マイクロソフト、NVIDIA、パロアルトネットワークスが結集した。
また複数の大手金融機関は既に内部テストを開始している。JPモルガン・チェースは、プロジェクト・グラスウィングの一環として公に名指しされた。ゴールドマン・サックス、シティグループ、バンク・オブ・アメリカ、モルガン・スタンレーも既にアクセス権を取得済み、または取得手続き中だという。
財務省がアクセスを求めているのは注目に値する。なぜなら国防総省は一月にAI技術の軍事利用をめぐって、アントロピック社を米国のサプライチェーンリスク企業に正式に指定したからだ。
アンソロピックの新型ソフト「クロードミトス」は全てのOSの脆弱性を見つけ出し、通信、医療、金融、電力システムを破壊できる原爆レベルの威力をもつ。“世界一のAIハッカー”といわれる。
オッペンハイマーも、アインシュタインも、『発明の魔力』に取り憑かれた。AIの父と言われるジョフェリー・ヒントンも、『発明が見えたら発明者として抑えることは出来ない』と言った。まさにアンソロピックのダリオ・アモディが言ったように「火を発明したときから自明のこととなる」
高速道路を造成するときに森林を開拓する。そこに住んでいた兎も猿も鹿も、どうなろうとお構いなしであるように、AI開発ブームはとんでもないソフトを誕生させた。喩えとしてふさわしいかどうか、森林の乱伐は土砂崩れを誘発し、ダム建設は淡水魚の生態系を変え、化学工場などが輩出される公害は海を汚染し魚介の生態系を変えた。
ようするに環境汚染は人間の生存を脅かしている。
アンソロピックは「クロードミトス」を公開しないとし、その前に防御システムの「プロジェクト・グラスウィング」を発表した。ミトスは一言で言えば最強兵器であり、原爆の発明に匹敵する。アンソロピックのエンジニアの多くは『原爆の誕生』(リハード・ローズ、邦訳は紀伊國屋書店刊)を読んでいる
▼AGIは二年以内か、五年後か
GPUの最先端を走るエヌビディアは「グッドウェル」を超える半導体がまもなく登場し、量子コンピュータへの飛躍的前進バネとなると豪語している。
次の製品はソフトエンジニアに代わって、AIがソフトを設計する段階となり、AGI(汎用AI)は3-4年で実現するだろう、と予想する。ダリオ・アモディはそれは「二年以内」という。
発明しながら、公開をためらったアンソロピックは、防御用のグラスウイングで対応できるとする。同社のクロードミトスは、オープンAIの「GPT5・4」を超えた能力があり、世界最先端シリコンバレーでは血みどろの戦いが繰り広げられている。防御すると言っても、アンソロピックの「クロードミトス」の機密漏洩は時間の問題、半年で中国が追いつくだろう。
米露につづいて中国が水爆を保有したように、世界文明はコンピュータシステムすべてが破壊される危険な状況になった。未来の見える水晶『パランティア』のようにAI文明の先がみえた。巡航ミサイルも、ドローンも石器時代の兵器になるだろう。
周回遅れの日本は、どうするという対策さえない。
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