ロッキード・マーティンの弾道ミサイル在庫の45%を使ってしまった。 THAAD迎撃ミサイルとパトリオット防空ミサイルの50%も(宮崎正弘国際情勢)
イランはミサイル消耗戦でもあった。米軍は主要なミサイル備蓄の大部分を消費し、次の紛争への備えについて懸念が高まった。
戦略国際問題研究所( CSIS )報告によれば、ロッキード・マーティンの弾道ミサイル在庫の45%を使ってしまった。THAAD迎撃ミサイルとパトリオット防空ミサイルの50%も消費された。トマホーク巡航ミサイルは30%、空対地スタンドオフミサイルは20%以上、SM3とSM6迎撃ミサイルの約20%が影響を受けた。
こうした消費分補充のためヘグセス国防長官は1兆4000億ドルの国防費予算を議会に要求した。38兆3000億ドルの累積赤字をかかえる米国が、天文学的巨額をすぐに認めるとは予測しにくいことである。
これらの在庫を補充するには最長で4年かかるとされる。
軍事専門家は、こうしたミサイル消耗によって、再び大規模な戦争に直面すると仮定した場合、「短期的なリスク」を生み出すと予測する。つまり「中国のような敵対国に対抗するにはもはや十分ではない」と、CSISの報告書は述べた。
3月に始まった米イスラエルとイランの戦争初期には、800基以上のパトリオット迎撃ミサイルが、2000機以上のイラン製ドローンと500発以上の弾道ミサイルに対抗するために使用された。
ドローンが集団で飛翔した場合、従来の迎撃では処理しきれず、イスラエルと自慢の防空網はほうぼうで破れ傘となった。
マーク・ケリー上院議員はトランプ大統領が、軍需品への追加資金を気軽に求める姿勢に強い懸念を表明した。
「イランは、弾道ミサイル、中距離ミサイル、短距離ミサイルといったシャヘド無人機を大量に製造する能力を持っており、膨大な量の備蓄を保有している。ある時点で数学の問題になり、防空弾薬をどうやって補給するか、どこから調達するのかという問題になる」
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