五中全会の日程は10月26日からに決定 10月26日は李克強元首相が上海で“怪死”した日です(宮崎正弘国際情勢)
中国共産党は中央政治局会議を開き、第20期中央委員会第5回全体会議(5中全会)を10月26~29日に北京で開くと発表した。あと一ヶ月後である。
早速、華字媒体が論評を始め、「10月26日とは李克強元首相が上海で怪死した日付けではないか。アンチ習近平派の怨念が込められた日程だ」
脳卒中を疑われる習近平だが、この段取りは習近平が関与しないで決められたもので、まさに「政治的脳卒中だ」という。
同会議は同時に張又侠と劉震立の党籍と軍籍を剥奪するとし、粛清を正式に承認し、検査、審査を開始するとした(同委員会と党軍事中央委員会の承認がなくては両将軍の審査は開始できなかった)。
これはアンチ習近平派が取引に応じたとみられるが、罪状から「著しい不忠、不正」「海外への機密漏洩疑惑」の文言が消えている。すなわち両将軍のへの痛罵、祖国を裏切ったような罪状羅列が、穏やかなレトリックに転換されている。
ということは将来の名誉回復に余地を示唆し、また中国の核兵器機密を漏らしたというウォールストリートジャーナルの当時の報道は、中国によって同紙が便利な駒として利用されたことを意味する。
一方で習近平子飼いの福建派は軍、党、ともにほぼ壊滅状態となっており、さらに広東、深センなどの人事でも習近平人脈、とりわけ陳希(習と清華大学同級生)人脈幹部の失脚がつづき、新たに任命されている地方幹部は胡錦濤・温家宝派である。
また事前に渡米し、ベッセント財務長官と事前のすりあわせをおこなった何立峰(副首相)も失脚するのではないかと予測されており、国際貿易代表の李成鋼(商務部副部長)が対米交渉に事実上の中国代表とみられている。
9月22日に、中国国務院は李成鋼を「国際貿易交渉代表」に任命し、何立峰副総理とともに、米国のベッセント財務長官と米国ニューヨークで経済・貿易協議を行った。
さて追い詰められた習近平、次のシナリオは四つある。
一、習近平、四選で独裁体制が継続される(訪米の成果が必須条件となる)
二、総書記を蔡奇、もしくは丁薛祥に譲り ”院政”を敷く(集団指導に移行する)
三、暗殺、急死、突然の解任劇も否定できない(病気を理由に引退もありうる)
四、ダークホースは長老・改革派が推す胡春華「首相」
習近平に遺された手段は外交とナショナリズムの鼓吹だけである。
次にどうなるか、大胆に予想する拙著は10月1日に上梓されます。
宮崎正弘の新刊『2027年 習近平失脚』(ビジネス社)
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★九月、習近平訪米は外交の見せ場
★10月26日~29日 5中全会で新人事?・
★中華帝国の夢を描いたが現れたのは”裸の王様”だった
★すべての習近平政策は失敗し、側近は誰もいなくなった
★軍も党も官僚機構も金融システムも溶解
★ベネズエラとイラン”鉄壁の防空網”は中国製、機能せず習近平は赤っ恥
★ラウドスピーカのごとき日本批判は中国国内が「それどころじゃない」
★台湾侵攻など怖くてできない
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