東アジア歴史文化研究会のブログ

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台湾のWHO総会参加をめぐり…日米欧VS中国 識者「新たな国際保健機関を創設するしかない」

東アジア歴史文化研究会

2020.5.16
コロナ禍を機に、トランプ氏(左)は習氏と距離を置き、蔡氏と密に(AP)

世界保健機関(WHO)の年次総会が18~19日に迫るなか、台湾のオブザーバー参加を後押しする米国や日本、欧州各国と、反対する中国との対立が最終段階に入っている。年次総会では、新型コロナウイルスの世界的流行(パンデミック)をめぐり、中国やWHOの対応が協議される。徹底的な水際・封じ込め対策で成功した台湾の見解は世界が注目している。「中国ベッタリ」と揶揄(やゆ)されるテドロス・アダノム事務局長の判断は、WHOの存在価値に直結しそうだ。

「台湾当局は外国の力を借り、WHO総会への参加を通じ、台湾独立をたくらんでいる」「(台湾参加を後押しする各国の動きは)公衆衛生上の問題を政治問題にした」

中国外務省の趙立堅報道官は15日の記者会見でこう語った。

台湾は、親中的な国民党政権下ではオブザーバーとしてWHO総会に参加していたが、4年前に民進党の蔡英文政権が発足して以降、中国の反対で参加できていない。

これに対し、ドナルド・トランプ大統領の米国や、安倍晋三首相の日本、英国、フランス、ドイツ、オーストラリアなどは、「世界の公衆衛生および防疫メカニズムに(台湾が参加できないことで)抜け穴があってはならない」として台湾の参加を求めている。

つまり、政治問題にしているのは、習近平国家主席率いる中国なのだ。

茂木敏充外相も13日の衆院外務委員会で、台湾のWHO参加に見通しが立たない理由を「中国の問題がある」と名指しで指摘した。

こうしたなか、トランプ氏は14日、新型コロナウイルスをめぐる対応が「中国寄り」だとして資金拠出の一時停止を決めたWHOへの最終的な対応について、「多分、来週中に発表する」と述べた。台湾の総会参加などを見て判断するということだ。

これに合わせてか、米議会下院の200人余りの超党派議員団は同日、テドロス氏に書簡を送り、最終決断を求めた。

WHOはどう判断しそうか。

中国情勢にも詳しい評論家の石平氏は「共産党独裁国家の中国は人命よりメンツを重んじ、いろんな理由を付けてはWHO総会への台湾の参加に反対している。WHOが中国の圧力に屈し、最終的に台湾が参加できなければ、日米欧の良識ある国々は全てWHOから離脱し、新たな国際保健機関を創設するしかない」と語っている。