東アジア歴史文化研究会のブログ

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ドイツ、中国の独ハイテク企業買収を阻止 宇宙航空の大手IMSTを中国航天科工が狙った(宮崎正弘国際情報解題)

東アジア歴史文化研究会

ドイツのハイテク企業IMSTはレーダー部品、宇宙航空の精密部品並びにソフト開発、ワイヤレスモジュールなどで世界的な有名企業である。開発研究センターにはドイツ有数の技術者、研究者があつまる。

中国にとって垂涎の的、IMSTに買収をかけたのは中国大手の航天科工集団だ。 民間企業を偽装した中国軍直営企業であり、従業員13万、拠点570ケ署。宇宙航空分野ではロケット、巡航ミサイル、戦術ミサイル、人工衛星などを製造している。また自動車エンジンでは傘下の航天汽車が三菱自動車と組んで自動車エンジンを製作している。

この企業がドイツの優秀な技術力に目を付けたのだ。

5G開発競争において、裾野の精密部品生産に立ち後れている中国は暖簾、特許、技術者をまるごと飲み込む企業買収を狙った。土壇場でドイツ政府は待ったを掛けて阻止した。

中国資本のドイツ企業買収は頻度激しく、ドイツ政府が警戒しているのは軍事技術に繋がるハイテク企業である。2016年に中国の美的集団がロボット生産のクーカ社を買収し、同年にアリババはLAZADA社を買収したため、一気に警戒感が拡がった。フィンランド、スペイン、イタリアなどでも同様なかたちで中国企業に買収された例が多い。

日本は株式の構成、持ち合い制度の伝統があって、買収はされにくい上、外国為替法の改正で、より難しくなった。しかし中国は「千人計画」により、企業買収よりも、ハイテク企業の定年退職のOB、あるいは高給でつる作戦を展開して、かなりの成功を納めており、正面玄関からの買収を避けている。