東アジア歴史文化研究会のブログ

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バイデン・プーチンの首脳会談で何の成果があったのか? 両国は「大使」を戻し、捕虜交換、START交渉を始める、の三つだけ合意(宮崎正弘国際情勢解題)

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ジュネーブ入りするプーチン特別機はスイス空軍機が護衛した。しかしスイス高官との会合は、プーチンがやんわりと拒否した。

英国でのG7、その拡大会議を終え欧州入りしていたバイデンはEUとの会合、ついでNATOとの会合を終え、ジュネーブ入りした。この一連の西側の会議は、かなり大きな成果をあげたといえる。EUは中国への警戒心を強め、制裁にもある程度の同調を示した。

NATOでは、中国を体制上の脅威とみなすことで合意している。

6月16日、米露首脳はそれぞれがスイスへ集まった。

バイデン政権発足以来、初めての首脳会談が開催され、延々と五時間(撮影と休憩を挟み)行われたが、共同記者会見はなかった。それぞれが別途に記者会見しただけ、つまり成果は殆どなかった。

合意に達したのはバイデンが「人殺し」とプーチンを罵ったために、ロシアはただちに駐米ロシア大使を召還し、駐モスクワの米国大使も引き揚げていた経緯があるが、両国は大使をもどすことで、まずは合意した。

次に捕虜交換(これも首脳会談にはつきもの)、さらに五年間延長した新STARTの次の交渉の準備にはいること、ついでサイバー安全保障についての両国の会議を開催することで合意した。

ロシアは「ハッカー攻撃でコロニアルパイプライン社が身代金を支払って困惑した」とする米国の抗議に「ハッカー犯罪はロシア政府とは無関係。言いがかりだ」と反論した。

この問題では平行線。人権、とくに反政府運動のナバルヌイ釈放に関してプーチンは「かれは法律を犯したのであり、公平な司法解決に委ねている」と、これまた米国の民主化要求を突っぱねるかたちとなった。

劇的な成果ははじめから期待されていなかった。ともかく「会うことが重要なのだ」とプーチンが言ったように、お互いはギクシャクしながらも腹の探り合いとしてという殊だろう。