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豪の大型訪問団がインドネシアへ、「中国の脅威」が共通認識 アルバニージー新政権、11月のAPECバリ島を重視(宮崎正弘国際情勢解題)

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アルバジーニー新首相以下、外相、財務、国防など主要閣僚にインドネシア財界を代表する経営者等からなる大型のインドネシア訪問団が6月6日、首都のジャカルタへ到着した。

アルバニージー首相はすぐさまジョコ・ウィドド大統領と会見し、中国の脅威(とくに直近おきた豪偵察機RAAPへの中国戦闘機の妨害行為)、貿易ならびに留学生のヴィザ条件緩和などに関して、「現在20万人もいる豪へのインドネシア留学生へのヴィザ条件緩和」は喫緊の問題だとした。

また豪勢府はインドネシアへ4・7億ドルの援助を表明した。アルバジーニー首相とウィドド大統領はインドネシア製の自転車で大統領官邸の周囲をまわる等のパフォーマンスを見せ、両国の親密度をアピールした。

豪とインドネシアは「隣国」である。ジャカルタから豪北部ダーウィンまで2000キロ、シドニーへ5493キロ、歴代豪政権のアボット、ターンブル、モリソンは新政権発足後、すぐにジャカルタ訪問が定石となっている。

豪が国際政治において「大国」のイメージがあるが、実態は逆で、人口比で豪の2600万人にたいしてインドネシアは2億7000万人。GDP比較は豪1・4兆ドルに対してインドネシアは1・1兆ドルと見劣りがするものの面積は豪が日本の20倍、インドネシアは五倍。兵力は豪6万、インドネシア40万である。

秘めた狙いは何かと言えばAPECが11月にバリ島で開催され、プーチンが出席を表明、またゼレンスキー大統領も出席の意向を示していることだ。

モリソン前政権はプーチン出席に反対を表明していたが、アルバジーニーは「何事も話し合いからが第一歩」と反対をしていない。またゼレンスキーはオンラインによるオブザーバー参加というスタイルになりそうだ。

豪訪問団は、ジャカルタの予定をすませるとスラワジ島のマカッサルへ足を伸ばす。マカッサルは戦前、日本人が1万人以上住んでいた原油、ガスの戦略拠点で、現在、日本は領事館を置いているが、町は華僑が集中する商業区がある。

マカッサル重視の豪訪問団に注目があつまる。