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中国軍艦、米艦に〝異常接近〟で緊迫 繰り返す挑発行為…台湾海峡が「危なくなっている」「武力紛争は偶発的に起きる」と潮匡人氏

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異常接近した米駆逐艦と中国軍の艦艇 (Global News提供、ロイター)

米インド太平洋軍によると、米海軍のミサイル駆逐艦「チャンフーン」は3日、国際法に基づき台湾海峡をカナダ海軍のフリゲート艦「モントリオール」とともに南から北に通過していた。

これに対し、中国軍艦艇はチャンフーンの船首から約140メートルの距離を横切るなどした。チャンフーンは衝突を回避するためコースを維持しつつ減速したという。

米インド太平洋軍は同日、「国際水域における安全な航行のルールに違反する」「米軍は国際法が許す場所であれば、どこでも安全かつ責任を持って飛行、航行、作戦を行う」との声明を発表し、中国軍を非難した。

先月26日には、米空軍の電子偵察機「RC135」が、南シナ海の国際空域を飛行していたところ、中国軍の戦闘機「殲16」が機首正面を横切り、飛行を妨害する行為が起きた。

米インド太平洋軍が公表した動画では、殲16のジェット後流で、RC135のコックピットが大きく揺れているのが確認できた。

シンガポールでは2~4日、アジア安全保障会議が開かれた。米国は、ロイド・オースティン米国防長官と、中国の李尚福国務委員兼国防相の会談を要請したが、中国が拒否したまま会議は閉幕した。

李氏は会議での演説で、米国のインド太平洋戦略が「地域の緊張を高めている」と批判し、米中が「衝突すれば世界は耐えられない苦痛を受ける」などと脅してきた。

軍事ジャーナリストで評論家の潮匡人氏は「南シナ海での中国軍戦闘機の接近は、下手をすると墜落を含めて人命に関わる事故が起きかねない非常に危険な距離だった。その後、台湾海峡での中国軍艦の接近が立て続けに起きており、中国側に反省はみられない。空でも海でも相次いで起きている流れの中で、国防相会談もできなかった。少し危ない感じになってきていると思う」と話す。

今後はどうなるのか。

潮氏は「第一次世界大戦が『一発の銃弾』をきっかけに始まったように、武力紛争は偶発的に起きることがあり、それが繰り返されてきた。南シナ海や台湾海峡は中国にとって非常に重要な場所で、彼らが譲歩する見込みは薄い。引き続き、米中の緊張状態が続くのではないか」と語った。