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ゼレンスキー「トランプ前大統領をキエフに招待したが断られた」 ウクライナ選挙は「まだ実施の時期ではない」(宮崎正弘国際情勢解題)

東アジア歴史文化研究会

ゼレンスキー政権の足下がおかしい。

この一ヶ月で閣僚を含む3人の側近が辞任した。参謀総長の側近少佐は手投げ弾の事故で死亡した。モラルが弛緩している。

ロシアとの戦局は敗色が濃く、ゼレンスキーは「西側の武器が来ない。援助が継続されない」ことをもっぱらの理由に挙げているが、兵力が訓練不足で、ハイテク兵器を使いこなせない事実を語らなかった。

そのうえで、「トランプ前大統領は24時間で平和的解決をするなんて言っているが、どうやるのか。キエフに来て欲しいと招待したが、断られた」とした。またウクライナ大統領選挙が近づいているが「いまは実施する時期ではない」とNBCニュース(11月5日)で答えた。

トランプは「いまの担当はバイデンであり、わたしがキエフへ行くのは時宜的に不適切である」と回答した。

バイデン大統領は議会に対して、640億ドルのウクライナ支援を要請しているが議会は賛成しかねている。

ところで米大統領選挙予備選だが、民主党陣営では、「影の候補者」はニューサム加州知事だとメディアがニューサムの動きを大きく扱い始めた。ニューサムは中国を訪問し、テスラ工場を見学したり、外交パフォーマンスを繰り返しており、事実上の予備選運動をしていると選挙の事情通は解説している。

また共和党ではトランプの独走的圧勝に陰りは見えず、二位につけるデサンティス(フロリダ州知事)の支持率は低落するばかり。急追するニッキー・ヘイリー元国連大使は、ペンス撤退のあと、保守層をしっかりと固めている。

トランプは、保守穏健派を取り込んで本番選挙に向かう必要があり、小誌が予測するとおり、緒線のニューハンプシャー州とオハイオ州の予備選で二位を確保すれば、24年夏の共和党大会で「副大統領候補」のポストが確実視されている。