東アジア歴史文化研究会のブログ

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ミャンマーで本当は何がおきているのか(その3) 国軍と中国系マフィアの癒着関係が激変し、少数民族の武装集団が躍進(宮崎正弘国際情勢解題)

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ミャンマー軍は、1月31日、国内で悪名高いギャング団の首領三人と幹部七名を拘束し、チャーター機で身柄を中国に引き渡した。この中国人マフィアの送還には中国軍から特殊部隊が派遣された。

ミャンマーで猖獗を極めた中国のギャング団は詐欺、外国人誘拐と人身売買を繰り広げてきた。拠点はミャンマー北東部の中国との国境にあるラウカイン州である。このラウカインは貧しい僻地だった。無法地帯が、気がつけば高層タワーと怪しげな歓楽街が立ち並び、中国人相手のカジノ、巨費が乱舞する賭場に変貌していた。

すでに9月6日には犯罪容疑の1300名近い人間が中国に引き渡されており、そのうち三軍閥のボスは魏超人、劉国熙、劉正祥と言われた。中国公安省によると、これまでに詐欺センターに関与した疑いのある約4万4000人がミャンマーから中国に引き渡されたという。

ミャンマー公安の推定では10万人を超える中国人が「詐欺センター」に誘拐、拉致あるいは博打の借金のために移住を余儀なくされ、オンライン詐欺の尖兵としてこきつかわれた。今回の大々的な手入れと幹部の検挙で、ミャンマーにおける中国系マフィアの崩壊に繋がるかも知れない。

なぜマフィアの巣窟化したかと言えば、ミャンマー国軍と少数部族の武装組織の武力衝突が激化したからである。そのうえ中国系マフィアは裏でミャンマー国軍の幹部と繋がっていた。ミンアウンフライン将軍(最高司令官)はラウカインの中国マフィアをむしろ支援していたのではないかと言われた。武装組織の情報を得るためであり、カジノなどを黙認することで「ポケットも潤った」

もともと中国は国内の誘拐や詐欺の電話センターがミャンマーの無法地帯にあることは突き止めており、捜査員を潜入させていたのだ。そしてこれらの犯罪組織がミャンマー国軍に叛旗を翻るのが目的だと偽って武装していた。その武器も中国からの闇ルート、つまり両国の官権の汚職が犯罪を助長してきた。ミャンマー軍が麻薬カジノを黙認していた。

こうした妖しい関係により、中国人マフィアはミャンマーで手広くビジネスネットワークを構築し、カンボジアの鉱山経営やカジノに出資した。ミャンマー、ラオス、カンボジア、タイ、越南にまたがる犯罪ネットワークを構築していた。

国軍との武力衝突で想定外の事態が出来(しゅつたい)したことになる。