「板垣死すとも自由は死なず」 中国共産党のテロリストに襲われた矢板明夫氏が会見(宮崎正弘国際情勢)
2026年7月6日、台湾の有力シンクタンク「インド太平洋戦略研究所」の矢板明夫(元産経新聞台北支局長)は暴漢に襲撃され負傷した。
9日に記者会見した矢板氏は「迅速な捜査を行った台中市警察に感謝、司法が公正かつ法に基づいて事件を処理すると信じている」と述べ、「台湾は香港のようになってはならない。『言論の自由』が台湾でも後退すれば、奈落の底に落ちる」と強調した。
暴漢は香港からやってきた廖某。香港のヤクザ組織に属するといわれる廖は犯行動機を「正義の怒りから」などと吠えたが、明らかにその背後には中国共産党の悪質な宣伝がある。そもそも香港ー台北間のチケット代金は誰が支払ったのか?
過去数十年、香港で発生したメディア関係者に対する数々の襲撃事件は夥しく、1996年には梁天偉氏襲撃、1998年のラジオパーソナリティ、鄭景漢氏の通勤途中、ナイフ襲撃、2013年の『陽光週刊』発行人、陳平氏への複数人による襲撃、同年、『リンゴ日報』創刊のジミーライ(黎智英)氏の自宅への破壊行為、配送車両の妨害事件が起きた。2014年、『明報』元編集長、劉俊斗氏への路上でのナイフ襲撃事件もあった。
矢田氏は、「襲撃を受けたメディア関係者は皆、中国共産党政権を批判したために標的にされた・香港警察が劉俊斗氏を襲撃した犯人は香港の三合会の一員であったと指摘した」事実を挙げ、「こうしたテロが繰り返されるたびに、香港における言論の自由が徐々に失われてきた。香港のメディア関係者は恐怖に怯え、沈黙している。香港における言論の自由は完全に消滅してしまった」と語った。
香港の民主化運動を支持する香港の歌手、デニス・ホーが2019年に台北でのインタビューの最中、赤いペンキをかけられた事件、台湾に移住した林榮基氏が銅鑼湾書店を経営していることで2020年に再び脅迫された事件、香港の民主活動家である童偉雄氏が経営するムエタイジムが2025年末と2026年初めに2度ペンキをかけられた事件などがある。
「最初に声を上げた者を攻撃し、恐怖からより多くの人々を沈黙させるパターンをたどっている」とも指摘した。
矢板昭夫氏は、襲撃事件後に香港の明報の元編集長である劉俊斗氏が書いた詩を引用、
「心に真実、手にペン。無私と無畏こそが自由」
この詩に自身の思いを託した。
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