最先端半導体、中国の「くの一」が介在し、北京へ流れていた エヌビディアCEOのジェンセン・ファンは米情報当局から監視されていた(宮崎正弘国際情勢)
「エヌビディアCEOのジェンセン・ファン(黄仁勤)が中国の「くの一」に籠絡され、機密扱いされた重要技術情報が北京に漏洩したことに無防備だった」(ニューヨーク・タイムズ、10月29日のトップ記事)。
この噂は2025年5月から流れ出しており、『台北タイムズ』などは「謎の中国人女性」とファンが親密にグラスを酌み交わしている写真などを報じていた。小誌も、この情報を一度、報じているが、いまなぜ再燃したのか?
シンガポール当局は、中国系のデータセンター「メガスピード」という奇妙な会社が、Nvidiaの高度AI半導体を大量に発注し、それを中継し、中国に不正に密輸した疑惑で捜査を続けてきた。アメリカ当局は当該の女性幹部が中国の情報機関の工作員であり、北京に情報を流していたと結論付けた。
つまり「くノ一」だったと米が断定したのだ。謎の女性は中国国籍アリス・ホアン。NVIDIAのジェンセン・ファンと親密な関係を築いていたことが明らかになった。
しかしトランプ大統領は、諜報機関の調査説明を受けたが、何も行動を起こさなかったばかりか、五月の訪中にエヌビディアCEOのファンを大統領専用機に乗せて北京に同道した。このとき大統領専用機はアラスカに給油駐機し、ファンはそれに飛び乗ったのだ。
くわえて9月24日の習近平の訪米時、大統領晩餐会ではホワイトハウスのメインテーブルで、ファンはトランプの隣だった。イーロン・マスクやマーク・ザッカーバーグらも習・トランプ夫妻のテーブルに同席だった。トランプのアメリかファーストとは「ビジネスファースト」だった。
エヌビディアCEOのファンは、外国の情報機関から標的にされているアメリカ人に対しての防御説明をCIAやFBIから受けていない。したがって情報当局の監視は継続されており、謎の女と関係の深いシンガポールの新興企業『メガスピード』は、引き続きNvidiaのチップを購入している。
トランプ大統領との親密な関係が、Nvidiaの海外向け半導体販売取り締まりを阻害していると情報当局は見ているらしい。これはNYタイムズの推測記事である。
NYタイムズは、アリスホワンの謎めいた出世ぶりを報じた。実業家であり投資家だと称するホアン女史は、メガスピード社の幹部である。
米国政府は2022年以降、Nvidiaの最先端チップの中国への輸出を制限してきたものの、密輸、迂回輸出などで、中国にわたっている。
メガスピードは、データセンターを構築するためにチップを購入し、そのコンピューティング能力を中国企業に貸し出す東南アジアの企業の一つである。メガスピード社はその後、アリババ社をはじめとする中国企業にそのコンピューティング能力を提供してきた
このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。