東アジア歴史文化研究会のブログ

日本人の素晴らしい伝統と文化を再発見しよう 

「陰謀論」という言葉はCIAが広めたプロパガンダだった(宮崎正弘国際情勢解題 投稿欄より転載)

東アジア歴史文化研究会

最近の投稿で、陰謀と陰謀論を混同しておられるのではなかろうかという記述がありましたので老生の調べたことをご紹介いたします。

陰謀(Conspiracy)はずーっと昔からありました。人間の歴史と同じくらい長い間あったのかもしれません。なんせ複数の人間が悪い企みをするということですから。

複数の人間が悪い企みをやったに違いない、という意味の言葉が「陰謀論」(Conspiracy  Theory)として二つの言葉が併せて呼ばれた途端に人々の頭は凍りついてしまい、それ以上考えることをしなくなる魔力を持った言葉に今ではなってしまいました。

例えば、温暖化の危機はない、原因は二酸化炭素とは限らない、コロナワクチンは安全性が確認されていないし、治験もされていない、2020年のアメリカ大統領選挙で大規模な不正が行われたといったことも全て「陰謀論」のラベルが貼られた途端に人々は調べたり検証することをやめました。

そして「自分は陰謀論には与しない」ということとか、自分は陰謀論者ではない、と前置きすることが必要とされるかのような状況でした。

でも、今ではそれらの全てが実は真実であったことが明らかにされる様になりました。何せ、否定していた当事者を含め認めざるを得ない証拠やデータが表に出てきたからです。

どの様にして「陰謀論」という言葉が魔力を持つ様になったのか?
機密解除されたCIAの秘密文書にそのことが詳しく書かれています。1967年1月4日発信、1993年6月23日に機密解除。(CIA DOC 1035 960 : Central Intelligence Agency : Free Download, Borrow, and Streaming : Internet Archive)
https://archive.org/details/CIADOC1035960

キッカケはケネディ大統領暗殺に関するウオーレン委員会の報告書を批判する書籍や記事が相次ぎ、(昇格した後任の)ジョンソン大統領の関与すら疑われだしたことを懸念し、対策が必要と認識されたことです。

CIAの各支局長、所長などに発信されています。

機密文書のタイトルは『ウオーレン委員会の報告書への批判への反撃』と題されています。興味深い、且つ重要な狙いが書かれています。

●ケネディ大統領暗殺のその日から誰が犯人なのかについて様々な憶測がなされてきた。
●オズワルドが単独犯だとするウオーレン委員会報告書が出たにもかかわらず、それに疑問を呈する書籍や記事が相次いだ。
●陰謀論はしばしば我々の組織(CIA)に疑惑の目を向けてきた。
●ケネディ大統領狙撃犯とされたオズワルドが我々のために働いた(狙撃した)という虚偽の主張もなされるようになった。
●この文書の発信の目的は、(1)陰謀論者の主張に反撃し、その信用を貶めること。(2)その信用を貶めるための具体的な材料を提供。(3)依って、そのような主張が外国に広まるのを防ぐこと、そして、そのための具体的なプロパガンダ行動の指示が細かく書かれています。一部をご紹介します。
●CIAに親しい人々(プロパガンダ要員)を通じ陰謀論者の主張を攻撃させる
●証拠もないのに陰謀論にはまっていると主張する
●政治的な目的でなされた陰謀論だと非難する
●金銭的利益を得るためになされている陰謀論だと貶す
●CIAのリエゾンや、 CIAと親しいエリートの情報接点(特に政治家や編集者)と協議すること。これらは、書籍や記事の形でなされるのが最も相応しい
●批評家は往々にして彼らの知的プライドの誘惑に弱い(からそこを上手に突くこと)
●オズワルドは CIAと共謀できるような能力のある人物ではなく、一匹狼だったと主張すること

「陰謀論」という言葉は CIAにとって都合の悪い情報の信用を貶めるために広められたプロパガンダでした。しかもCIAの接点となっているマスコミや政治家と共謀してラベル貼りが大々的に広められたため、その効果は絶大でした。

CIAの狙い通り今では「陰謀論」と聞けば、人々はそれが事実かどうか確かめようとすることなしにとんでもない情報と脊髄反射するようになりました。

いわば、人々の思考を封じるマジックワード、魔法の言葉となった感があります。

なぜ陰謀論なのかと説明する必要すらありません。ラベルを貼りさえすれば、人々はそれを追求することすらしないのですから。