東アジア歴史文化研究会のブログ

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ゼレンスキーの涙は「クロコダイル・ティア」だ 「ウクライナの敗北は米国が責任を負うことになる(イエレン財務長官)」(宮崎正弘国際情勢解題)

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12月6日、ウクライナの親ロシア派として知られた元国会議員がモスクワ近郊のベリチ・カントリークラブ・ホテルで射殺された。

ロシア警察はSBU(ウクライナ諜報部)の犯行であるとした。SBUの前身はKGB、邦訳は保安庁。特殊部隊をもつ、およそ三万の組織で英語略称はSSUである。

殺害されたのはイリヤ・キバ元ウクライナ国会議員で、ゼレンスキー政府はかれを「裏切り者」と認定し、11月のウクライナにおける欠席裁判では14年の懲役刑の判決がでていた。

キバは2022年2月24日のロシア侵攻前までウクライナ議会議員だった。以後、モスクワに滞在し、ウクライナ政権をネットなどで鋭角的に批判し、「ゼレンスキー政権はナチズムに染まっているためロシアによる『解放』が必要だ」と唱えていた。

同日、ロシア当局は同じく親モスクワ派の(ウクライナの)ルハンシク地方議会議員だったオレグ・ポポフが「車内装置の爆発」で暗殺された。

ウクライナの有力紙『キエフポスト』は一面トップで「二人の暗殺」を輝かしい戦果のように報道し、「裏切り者には同様の運命が待つ」(12月7日付け)とした。

ウクライナではすでに2万6000人以上が行方不明になっており、また暗殺事件が相次いでいる。

2022年8月にはロシア民族主義者のダリヤ・ドゥギン女史がモスクワ郊外で自動車爆破により殺害された。

ついで23年4月にはサンクトペテルブルクのカフェで爆弾事件、ロシアの軍事ブロガーだったウラドレン・タタルスキーらが爆殺されている。

西側からの武器供与と資金援助の継続が不透明となったウクライナは、「最後まで闘う」と主張しているが、多くの批評家は停戦交渉に臨むべきだとしており、また一部は「ゼレンスキーは停戦プロセスの障害と化した。どこかへ亡命させ、停戦を望む政治家がウクライナ政権を引き受けるべきだろう」と言う。

12月6日、米国連邦議会上院はバイデン大統領が要請した1060億ドルのウクライナ援助を49vs51で否決した。

イエレン財務長官は訪問先のメキシコで「援助がとまればウクライナは負ける。ウクライナの敗北は米国の責任となる」と悲観的なコメントを出した。

「1インチも譲歩しない。ウクライナ軍の反撃がうまくいっていないことは承知しているが、それは武器供与が止まったからだゼレンスキーは言う。 

「彼の涙は『鰐の涙』(嘘泣き)だ」との酷評も目立つようになった。