東アジア歴史文化研究会のブログ

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門田隆将『「左翼革命」と自民党崩壊』(ワック) 永田町から新鮮な産地直送、進行中の政局・同時ドキュメント 自民党崩壊の現場で、鬼才はみた、聞いた、接した

東アジア歴史文化研究会

自民党が保守と勘違いしている人がまだ少しはいるが、この政党はすでに左翼政党であって国益を追求する本物の保守政治家は党内で孤立を余儀なくされたか、或いは選挙で落選に追い込まれた。

自民党に愛想を尽かした人たちの票は参政党や日本保守党に流れた

いま我が国の国会は「去勢された宦官ども」が統治する、怖ろしいほどに末期的な状況にあると言ってよいのではないか。

さきの自民党総裁選で、「あり得ない逆転」がおきたのは裏舞台で工作が進んだからで、左翼系議員等の裏切りである。そしてイシバとかのトンデモナイのが総理となった。世界から相手にされず、トランプとは五分で電話を切られ、毎日右往左往するおっさんが日本政治のド真ん中にいるという惨状は、日本の国家存続の危機に繋がる。

総裁選の土壇場逆転の謎を門田氏は次のように解析する。

「端的にいうなら、2024年自民党総裁選の主役は『高市早苗』であり、この政権の誕生を中国は阻止できるかどうか、逆に言えば、『中国にとって都合が悪い政権』を日本人は自分たちの力でつくることができるのか、ということが焦点だった」(中略)舞台裏では、「高市に総裁選で票を入れるなら、創価学会票は回さない」という噂が永田町でながれていた(36p)

日本はこのまま滅びて中国の属国になるのか。

イシバなる政治家は「朝日新聞を代表とする日本の左派メディアの意見を代弁する役を担い、『うしろから味方を打つ男』、『裏切り政治家』など数々の異名を持ち、生前の安倍に『イシバだけは総理にしてはいけない』といわれた人物だ」と著者の門田氏は一刀両断

自民党総裁選ではあと11名が高市早苗と書くべきだった。裏切りがおきた。

「自民党は『左翼革命の完成』を高らかに宣言し、『日本のメルトダウン』がはじまった」と著者は悲嘆に暮れる。

評者(宮崎)にとって永田町はいかにも遠くなった。

半世紀前の国会は熱狂と突風が毎日吹き荒れる狂瀾怒濤、とくに暴れん坊の中川一郎、石原慎太郎、ハマコー、渡辺美智雄、中尾栄一、玉置和郎ら一癖も二癖もある役者が揃った青嵐会は「改憲」をうたって血盟した政策集団だった。田中角栄の金権政治に立ちむかった荒武者集団というイメージがあり、国民の期待が集まった。

殆ど毎日、国会議員会館をまわって政治特集や企画本を編集していた評者は、あの活気に満ちた空気を肌で感じていた。青嵐会の主要メンバーとはよく酒も酌み交わした。

今の永田町は空気が淀み、腐臭さえ漂っている。

議員等は脳幹がなにかに汚染されている。たぶん中国発の悪性ウイルスだろう。日本人なら当然、参拝する靖国神社へ行くことを懼れている。この懼れは中国の無言の威圧から来ている。

トランプ大統領が次に来日するとき、だまって靖国神社へ参拝したらどうなるか。

「何をしでかすか分からない、予測不能」のトランプゆえに、アメリカ政治は日本の政治のようなよどみもなければ利権に汚れた臭気もしない。

ワシントンは毎日が地震に襲われたようにガヤガヤと、老獪な議員達の小言なぞ問題にせず、日和見の議員等を徹底して批判し、あるいは熱っぽく説得し、未曾有の保守革命がトランプを中軸に進行している。別の稿でくわしく書いたがトランプの保守革命は明治維新に匹敵するようなコペルニクス的改革である(拙論は12月25日発売の『正論』弐月号で)。

それもこれもバイデンのあまりに馬鹿げた政治の四年間があったからアメリカ国民はトランプへの期待をはずませるのである。

同様にイシバ政治がしばらく続き、日本は見るに忍びないほどの惨状となるだろう。高市早苗議員は、そのチャンスを待てばよい。
鬼才・門田氏は最後に言う。
「平和惚けして現実を直視できない総理ではなく、国民の生命財産、そして領土を守り、『平和を守る抑止力』をきちんと構築できる国家の領袖」が待たれる、と(270p)。

ともかく本書は、著者の門田氏自身が、総裁選直前まで高市応援団長として全国13ヶ所を行脚しつつ、自民党崩壊の現場で、目撃し、聞いた情報が満載だから、この産地直送は新鮮な同時進行ドキュメントにもなっている。

本書を通じて、現場の生の声をたっぷりと聞かせて貰った。