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トランプ「美しい法案」、上院で可決 51vs50 バンス副大統領が最後の一票(宮崎正弘国際情勢)

東アジア歴史文化研究会

2025年7月1日、徹夜議論が明けのて、米国連邦議会上院は、“バンス副大統領の最後の一票”で、トランプ政権の目玉、4兆ドル以上の減税を盛り込んだ「美しい法案」を可決した

投票結果は薄氷の51vs50だった。

すぐにイーロン・マスクが酷評を開始した。

トランプとマスクの衝突は小康状態となって、マスク側がやや沈黙がちだったが、嘗ての「戦友」同士の対立には根深いものがある。トランプはスペースXへの政府補助金をカットすると脅したとか

さて想定外のことに政局は展開しているが、マスクはテクノリバタリアンの代表格である。マスクとペイパル創業者でウォール街の伝説の人物といわれるピーター・ティールとが、夥しいビッグテックのCEOたちをトランプ政権支持に回らせた。

ペゾスもザッカーバークもティム・クックも100万ドルをもってトランプの元に駆け付けた。まさに「バスに乗り遅れるな」だった。

ところが彼らの思想的共通性は小さな政府を目指すが、とりわけティールらの極限の自由は「テクノアナーキー」と言われ、かれらの思惑は暗号通貨こそ政府からの介入から逃れると考えており、トランプは基軸通貨をまもるための暗号通貨の相互補完という考え方と異なる。

トランプに近づかないのはビルゲーツ。マイクロソフトだけは企業財務への暗号通貨導入に反対した。

もともとトランプ支持だったのがオラクルCEOのラリー・エリソン。オラクルは4兆3000億円のクラウド契約をトランプ政権と結んだ。

ティールの同僚だったディビット・サックスはホワイトハウス内に新設されたAI暗号通貨担当として政権中枢にいる。

問題はマスクがトランプ政権を離れたことが、トランプ寄りとなって暗号通貨推進の陣営を形成したテクノリバタリアンたちに如何に影響するか、である。