中国の海運会社が欧州までの輸送時間を短縮する代替航路として「北極海ルート」開拓に力を入れ始めた。すでに砕氷船「雪龍」が就航し、ロシアとの関係が蜜月状況となって北極海ルートの展望は開けていたが、中国「シーレジェンド・ライン」は初の北極圏高速船「イスタンブール・ブリッジ」を山東省青島から出航させた。
10月16日にポーランドのグダニスクに到着した。グダニスクはワレサ議長「連帯」の発祥地である。
「シーレジェンド・ライン」社は、「これは北極航路における当社の初の専用サービスであり、国境を越えた電子商取引と高価値商品の取り扱いを目的としている」とした。
北極圏航路はロシアの領海を通過するため、中国船舶が航路を利用するなど、これまでロシアは安全保障を理由に協力関係にはなかったが、砕氷LPG輸送船が効率的なことがわかってから活用されるようになった。
ちなみに横浜からロッテルダムまで喜望峰経由だと14448キロ、スエズ経由が11133キロだが、北極圏ルートだと7010キロとなり、37%の節約となる。
同様に上海からだと喜望峰ルートが13739キロ、スエズ運河経由が10577キロが8046キロに縮約され、24%の短縮となる。
中国とEU間は鉄道輸送が主だが、ウクライナ戦争で輸送路が混乱、過激派フーシの跳梁でスエズが使えず、EU諸国は中国との貿易について米国よりもはるかに慎重かつ控えめな方針で進めてきた。
トランプはなぜグリーンランド購入を打ち上げているのか、地政学的に考え直してみる必要がある。
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