台湾軍がロボット軍用犬を配備へ 日本もサミット開催、産業ロボットの品質精度ではトップクラス(宮崎正弘国際情勢)
「AI Together」をテーマにした大博覧会「コンピューテックス」は五月下旬から六月五日まで台北で開催され、頼清徳総統も出席した。出展は、エヌビディア、クアルコム、インテルなど33カ国から1,500社、台湾中が騒いだ。
軍用ロボットが話題を集めた。「武装したロボット犬がまもなく境界警備を行うようになるかもしれない」と台湾軍からも期待されているのは、国立中山科学技術研究院が開発したロボット巡視犬「ビジョン60」だ。
台湾国産モーター、レンズ、人工知能(AI)システムに加え、米国からライセンス供与技術を用いて組み立てた。これら派生型ロボットは、「ゴースト・ロボティクス社」が製造する四足歩行型無人地上車両である。
モデル犬ロボットの重量は52.4kg、10kgの荷物を積載した状態でも秒速2.5mで移動できる。稼働時間は3時間だが、巡回中に待機することで稼働時間を10時間まで延長できる。
中国が軍用ロボットとして披露したのは「兜担ぎ」ロボットとも言われ兵士の運ぶ重い荷物を背負って伴走する。ニュース画像でもおなじみの米海兵隊員ひとりひとりが担ぐ荷物は優に30キロはありそうだ。
戦国時代に遠く離れた戦場へ向かうとき、武士の兜を運ぶ農民の次男坊、三男坊らが動員された。かれらを「兜担ぎ」と言い、典型は秀吉が本能寺の変をしって備中高松城水攻めに終止符を打ち、どっと早馬で姫路へ駆け付け、それから山崎の合戦へ移動した。この長距離を武将たちは馬で、兜担ぎも伴走して戦場まで兜や武器を運んだ。あのマンパワーがロボットに置き換わるのだ。
台湾国立中山科学技術研究院が開発して巡視犬ロボットは、3D LiDARと熱画像センサーモジュールを搭載しており、自律巡回、障害物回避、3D空間認識が可能である。熱感知機能を用いて複数の標的を認識し攻撃する。偵察モデルには可視光センサーと赤外線センサーモジュールが搭載されており、移動する目標を自動追跡し、そのデータを司令センターと共有できる。
台湾海軍、沿岸警備隊などが関心を示し台湾が実効支配する南シナ海のプラタス諸島(東沙諸島)とスプラトリー諸島(南沙諸島)の防衛に役立つとしている。
さて“産業ロボット超先進国”だった日本が、ヒューマノイドロボットで米中の後塵を拝する形勢となったが、5月28日から開催された「ヒューマノイドサミット」で注目を集めたのはホンダの「新多指ハンド」だ。
2ミリのネジを締めた。人の指先の二倍の力があり、ということは握力は100程度? 精密部品と減速機など日本のお家芸が活かされた。
指ロボットの開発に成功したという中国のXYNOVOは、1億5000万ドルの資金調達に成功した。
テスラも年内に「オプティマス」の量産に入る。百万台を生産目標としているが、性能に対しての評価はまだない。
2050年にはヒューマノイドロボット市場は7・5兆ドル(1200兆円)と過大な予測をする向きもある。
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