尖閣で「中国軍艦の戦争挑発」 (宮崎正弘の国際ニュース・早読み)
このところ、尖閣で執拗に示威行為を繰り返してきた中国が、いよいよ戦争挑発行為にでた。安倍総理の親書を習近平総書記に手渡したばかりだというのに。詳しいことはまだわからないが、宮崎正弘氏の記事をそのまま掲載したい。
*********************************************************************************
中国軍が、わが海自にレーダー照射し戦争を挑発した
廬講橋事件の謀略を思い浮かべた
中国軍艦からのレーダー照射事件を如何にとらえるべきか。マスコミが勝手に想像して「日中関係改善に中国が動き出した」などと論評したのは幻であった。そして習近平が軍をまだ掌握していないという危険な現実も顕現された。しかし筆者の脳裏を咄嗟に横切ったのは廬講橋事件の謀略である。誰が発砲したか、いまでは歴史上の定説となっているが、劉少奇の工作部隊である。
当時、廬講橋を挟んだ対峙していた日本軍と国民党軍の双方に中国共産党のゲリラ部隊が鉄砲を撃ちかけたことは、もはや動かしがたい歴史の真実、日支事変の拡大を企図していた共産党にとって、戦争に日本を引きずり込むことが長期的戦略であった。尖閣戦争をたくらむ中国軍にとって、日本を挑発し、先に発砲させるか、あるいは日本が先に撃ったと見せかけるのが、彼らの狙いである。
事実経過と政府の対応を観よう。2月5日、小野寺五典防衛相は緊急記者会見を開き、「東シナ海の公海上で1月30日、中国海軍の艦艇が海上自衛隊の護衛艦に対し、射撃管制用のレーダーを照射した」と発表した。また1月19日にも別の中国艦艇が海自のヘリコプターにレーダー照射を行った「可能性が高いこと」を明らかにした。
具体的には1月30日午前10時前後、中国海軍のジャンウェイII級フリゲート艦が約3キロ先から海自護衛艦「ゆうだち」にレーダーを照射し、同月19日午後5時前後にも、中国海軍ジャンカイI級フリゲート艦が数キロ先から海自護衛艦「おおなみ」の搭載ヘリにレーダーを照射した。
レーダーはミサイルなどを発射する際に対象を捕捉するためのもので、攻撃が前提である。中国フリゲート艦が海自の護衛艦に照射した射撃管制用のレーダーは「FCレーダー」で、ミサイルや火砲などを発射する際、目標の距離や針路、速力、高度などを正確に捕捉し自動追尾する「ロックオン」に用いる。すなわち今回のレーダー照射は「攻撃予告」であり、照射された日本が対応行動として先に攻撃したと仮定しても、国際法的に何ら問題ではない。しかも中国側は数分間にわたりレーダーを照射し、日本を徹底的に挑発した。中国側が発射ボタンを押せばミサイルなどでの攻撃が可能となるため、海自側は回避行動を余儀なくされた。
「海自によると、軍用の艦艇は大別して(1)周辺の艦船や漁船などを捕捉する航海用のレーダー(2)対空監視用レーダー(3)射撃管制用レーダー-の3種類を搭載しているが、通常の警戒監視で射撃管制用レーダーを用いることはない。海自幹部は「こちらがどういう対応をするかを観察するために使った可能性がある」と中国側の意図を推測した」(産経新聞、2月6日)。
小野寺防衛相は会見のなかで、「一歩間違えば大変危険な事態が発生する。危険な行為には厳しく自制を求めていく」と述べた。しかし発生から発表までに1週間もの時間を要した理由については「正確な分析に時間がかかった」とした。安倍晋三首相は官邸で対応を協議したが、「挑発に乗ってはいけない。冷静に対処することが大事だ」と述べた。
日本政府は在日中国大使館や中国外交部、国防部に厳重に抗議したが、中国側は「事実関係を確認したい」とだけ答えた。これで鳩山訪中、山口(公明党代表)の訪中と習近平への首相親書手渡しという日本側の努力も、海の藻屑と消え、日中関係は新しい危険段階となった。
*********************************************************************************
中国軍が、わが海自にレーダー照射し戦争を挑発した
廬講橋事件の謀略を思い浮かべた
中国軍艦からのレーダー照射事件を如何にとらえるべきか。マスコミが勝手に想像して「日中関係改善に中国が動き出した」などと論評したのは幻であった。そして習近平が軍をまだ掌握していないという危険な現実も顕現された。しかし筆者の脳裏を咄嗟に横切ったのは廬講橋事件の謀略である。誰が発砲したか、いまでは歴史上の定説となっているが、劉少奇の工作部隊である。
当時、廬講橋を挟んだ対峙していた日本軍と国民党軍の双方に中国共産党のゲリラ部隊が鉄砲を撃ちかけたことは、もはや動かしがたい歴史の真実、日支事変の拡大を企図していた共産党にとって、戦争に日本を引きずり込むことが長期的戦略であった。尖閣戦争をたくらむ中国軍にとって、日本を挑発し、先に発砲させるか、あるいは日本が先に撃ったと見せかけるのが、彼らの狙いである。
事実経過と政府の対応を観よう。2月5日、小野寺五典防衛相は緊急記者会見を開き、「東シナ海の公海上で1月30日、中国海軍の艦艇が海上自衛隊の護衛艦に対し、射撃管制用のレーダーを照射した」と発表した。また1月19日にも別の中国艦艇が海自のヘリコプターにレーダー照射を行った「可能性が高いこと」を明らかにした。
具体的には1月30日午前10時前後、中国海軍のジャンウェイII級フリゲート艦が約3キロ先から海自護衛艦「ゆうだち」にレーダーを照射し、同月19日午後5時前後にも、中国海軍ジャンカイI級フリゲート艦が数キロ先から海自護衛艦「おおなみ」の搭載ヘリにレーダーを照射した。
レーダーはミサイルなどを発射する際に対象を捕捉するためのもので、攻撃が前提である。中国フリゲート艦が海自の護衛艦に照射した射撃管制用のレーダーは「FCレーダー」で、ミサイルや火砲などを発射する際、目標の距離や針路、速力、高度などを正確に捕捉し自動追尾する「ロックオン」に用いる。すなわち今回のレーダー照射は「攻撃予告」であり、照射された日本が対応行動として先に攻撃したと仮定しても、国際法的に何ら問題ではない。しかも中国側は数分間にわたりレーダーを照射し、日本を徹底的に挑発した。中国側が発射ボタンを押せばミサイルなどでの攻撃が可能となるため、海自側は回避行動を余儀なくされた。
「海自によると、軍用の艦艇は大別して(1)周辺の艦船や漁船などを捕捉する航海用のレーダー(2)対空監視用レーダー(3)射撃管制用レーダー-の3種類を搭載しているが、通常の警戒監視で射撃管制用レーダーを用いることはない。海自幹部は「こちらがどういう対応をするかを観察するために使った可能性がある」と中国側の意図を推測した」(産経新聞、2月6日)。
小野寺防衛相は会見のなかで、「一歩間違えば大変危険な事態が発生する。危険な行為には厳しく自制を求めていく」と述べた。しかし発生から発表までに1週間もの時間を要した理由については「正確な分析に時間がかかった」とした。安倍晋三首相は官邸で対応を協議したが、「挑発に乗ってはいけない。冷静に対処することが大事だ」と述べた。
日本政府は在日中国大使館や中国外交部、国防部に厳重に抗議したが、中国側は「事実関係を確認したい」とだけ答えた。これで鳩山訪中、山口(公明党代表)の訪中と習近平への首相親書手渡しという日本側の努力も、海の藻屑と消え、日中関係は新しい危険段階となった。
このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。