東アジア歴史文化研究会のブログ

日本人の素晴らしい伝統と文化を再発見しよう

中国製EVの王者『BYD』が横浜旗艦店をしずかに閉めた 日本向け小型車『ラッコ』の販売実績は523台でした

東アジア歴史文化研究会

BYDはなぜ日本で売れないのか?

メインテナンス不安、充電ステーション不足、爆発事故多く、電池交換が数百万円。データが中国へ送られる恐れもさりながら、ウォーレンバフェットがBYD全株を2025年に売却していることも知っています。


致命的なのは日本にBYDの中古市場がないことだ。日本のユーザーは数年つかったあと、下取りにだして、次のクルマと買い換える。中国製EVには、この市場がないばかりか、寿命が8年持たないことがわかっている。

そもそも毒入り餃子事件以来、日本人は中国製を買わないのだ。


日本のクルマの四割は小型車である。

SUZUKIやマツダばかりか、トヨタも日産も造っている。アメリカは小型車が不得手、左ハンドルのまま日本で売ろうなんて、土台、無理なのだ。トランプが「なぜ日本でアメリカ製クルマが売れないのか」と文句をいうまでに市場研究をしたらどうか。


そこでBYDは日本仕様、小型車市場に開発した『ラッコ』を投入し、年間売り上げ1万台と豪語した。2026年夏に販売を開始し、8月、81台売れた。九月に442台。


日本中に69店舗ある『BYD』横浜旗艦店をしずかに閉めた。


BYDが日本に進出したのは2022年である。その前にEVバス販売していた。

当初、年間参万台を目指したものの、23年に1446台、24年に2223台、そして25年には3879台しか売れなかった。国内販売店は閑古鳥、試乗し、説明を聞き、それでも購入する人は少なかった。


こんな筈ではなかった。ブーム絶頂の2018年に、中国国内にはじつに487社ものEVメーカーがあった。地方政府が補助金を狙って野菜流通の会社から不動産業者までが、EV製造に名乗りを上げたのだ。不動産大手の恒大集団もEVを製造販売し、1429台売ったところであえなく倒産した。GPSが付いてなかったり、電池が大きすぎて動きが鈍かったり、いま残っているEV自動車メーカーは15社である。


内燃エンジンのクルマは外国資本、合弁が多いが、売れ行きが良いので中国人エンジニアは育たなかった。西側の自動車技術をまねるどころが、独力でエンジンを作れなかった。だからEVに目をつけたのだ。


中国はEV振興を国策として掲げ、これまでに35兆円の補助金をつけてきた。

このパターンは風力発電、太陽光パネルと同じである。補助金が打ちきりとなれば、倒産ラッシュが起きる。次の危機はロボットだろう。現在、150社もある中国のロボットメカーは早くもダンピング競争に陥っている。


中国国内でBYDはダントツの利益を上げ2025年にはテスラを抜くほどの勢いがあった。それが急激に落ち込んだのは中国経済の沈没。補助金の打ち切りである。絶え間のない爆発事故、高速道路での故障、倉庫火災、国内で9万台のリコール。

枢要部品の一部は日本製なので、納期遅れも一因とされたが、そのこととは別要因で、売れ行きが劇的に落ちこんだ。ついに国内在庫が43万台。ライバルが生き残りを賭けてダンピング競争となった。新車をナンバープレート交付して貰って補助金をせしめ、中古車として輸出するという荒技にでたが、ようするに不良在庫を“輸出”だといって海外倉庫に移転させていたのである。


別の悲劇がEU諸国を襲った。EUは2030年までに内燃エンジンのクルマを全廃すると言いだし、電気自動車に狂奔してきた。地球温暖化、環境保護とかの左翼の政治運動が裏側をささえた。


EU議会もブラッセルのEU委員会も左翼政治家の牙城だから、EVに前向きだった。

ところが実態が判明し、EVは環境破壊に繋がるとして、2030年内燃自動車全廃をこっそり取りやめた。


しかし北欧ではボルボが中国の吉利汽車に買収され、従業員の30%がレイオフ。VWもドイツ工場を閉鎖、大量のレイオフとなって、突如中国EV排斥の声が巻き起こった。EU委員会は青ざめているがEV振興という愚策の反省はない。