「ファーウェイ有事は習近平有事」「ファーウェイを“中国発展の象徴”と祭り上げた『人民日報』は売国奴だ」ネットの傑作 (宮崎正弘国際情勢)
中国のネットが燃え上がった。
曰く。「ファーウェイ有事は習近平有事」。「ファーウェイを“中国発展の象徴”と祭り上げた『人民日報』は売国奴だ」
発端はファーウェイの電気自動車「尊界」(一台2200万円の最高級車)がブレーキテストの結果、ペダルが折れて、三つのモデルに致命的欠陥があったことから、批判が集中した。ペダルが折れる? 最高級車が?
人民日報、環球時報など、唐突に「あってはならない事故だ」と真っ正面からの批判を開始し、風向きが変わった。従来の愛国心に結びつける中国ハイテク企業擁護キャンペーンが消えて、習近平批判の代替がファーウェイ批判となった。つまり習近平批判なのだ。
従来、ファーウェイへの批判は極力控えられた。というのも、習近平の獅子吼する中国ナショナリズムの象徴であり、中国のハイテク発展の成功例であり、しかも習近平権力と密接な繋がりがあるからだ。
創業者の任正非は軍隊のエンジニア出身で、資本金わずか45万円程度の電機部品の代理店から出発し、おりからのスマホブームに乗っかって、携帯電話の通信基地局で世界的なシェアを獲得し、自社ブランドのスマホを売り出し、一時期はアップル、サムソンを凌いだほどだった。
中国人民解放軍参謀部三部はサイバー部隊であり、機器器財はファーウェイが担当してきた。軍との関係は深く、任正非は一月に失脚した張又侠前中央軍事委員会副主席とは昵懇の仲だった。
西側マスコミは、ファーウェイは危険な企業だと報じ、米国はファーウェイ製品の使用を禁止した(政府職員、軍人、警官が対象)。さらにブラックリストに乗せた。
カナダは拘束してきた孟晩舟(ファ─ウェイ副社長、任正非の娘)を中国の圧力に根負けして米国へ送還せず中国へ還した。米国はカナダの弱腰に驚いた。
孟晩舟は、ファーウェイが手配したチャーター機でバンクーバーを後にした。北京空港の到着時にはまるで凱旋将軍だった。
随分遅れたがNYでファーウェイ裁判が開始され、裁判官は「ファーウェイはウソ、泥棒、隠蔽」と表現した。
嘗て中国企業成功の象徴は恒大集団だった。いまはBYDだが、これもいずれ批判の的となるだろう。ファーウェイのEVは厳密には江准汽車が製造し、ファーウェイブランドで販売してきた。
何かが音建てて崩れている。
本日は五中全会の最終日、何が飛び出すか?
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中国情勢は、この予測通りになってきました!!
五中全会は本日(29日)ですが、会議内容の全貌があきらかになるには日にちを要するでしょう。
●宮崎正弘『2027年 習近平失脚』(ビジネス社)
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●習近平が2027年党大会前に辞任、あるいは解任、あるいは集団指導体制へ移行する可能性が日々たかまった。次の変化を御存知でしたか?
●権力基盤である福建閥がほぼ壊滅している
●軍権の恢復に失敗し、軍が習近平にそっぽを向いている
●習近平夫人彭麗媛の拠点が捜索され、習ファミリー番頭が旧主流派へ寝返り?
●富裕層は「習近平の中国」に見切りをつけ数万が海外へ移住
●AI企業幹部は面従腹背、政策変化の隙を狙っている
●地方幹部の習近平派が陸続と左遷されている。
●胡春華が静かに着実に復権している。
●権力中枢の実験を握り始めたのは胡錦濤・温家宝の人脈である
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