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ポーランドで憲法危機が急速に広がっている(及川幸久X)

東アジア歴史文化研究会

ポーランドで憲政危機が急速に深まっています。


憲法裁判所長と副長官を「1か月間職務停止」とする告知が裁判所サイトに掲載され、警察が周辺と敷地内に配備。セネガルへ向かっていたナヴロツキ大統領は、事態を受けて飛行機を引き返しました。


トゥスク政権側は、前PiS政権によって政治化された司法を正常化するための措置だと主張。一方、裁判所長とPiS側は、停職命令を出した人物には判事としての正当な資格がなく、「裁判所に対するクーデター」だと反発しています。


警察は建物を制圧したのではなく、治安維持のためだと説明しています。しかし現在、誰が正規の判事で、誰が裁判所を指揮する権限を持つのかについて、政府と大統領・野党側がまったく異なる正統性を主張しています。


これは単なる司法改革をめぐる政争ではなく、誰が憲法を解釈し、国家権力を正当に行使できるのかを争う段階に入っています。


Polish president turns back from Senegal trip as top court chief suspended reuters.com/world/africa/p…

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ポーランド憲法危機の続報。


まず前提として、ポーランドでは首相が政府を率いる一方、国民の直接選挙で選ばれる大統領にも、法案への拒否権や判事の任命・宣誓に関わる強い権限があります。


現在は、親EU・中道派のトゥスク首相と、右派PiSに近いナヴロツキ大統領が対立。政府と大統領府が、それぞれ異なる政治的正統性を持つ「ねじれ状態」です。


今回の直接的な火種は、議会多数派が選んだ判事を大統領が正式に宣誓させず、憲法裁判所長もその判事たちの入庁を拒否してきたことです。


ところが、その判事の一人であるアンナ・コルヴィン=ピオトロフスカ氏が、裁判所長と副長官の職務停止を宣言し、自らが暫定的に裁判所を指揮すると表明。同じ憲法裁判所の内部に、二つの「正統な指揮系統」が存在する異常事態となりました。


裁判所前にはPiS支持者や野党政治家が集まり、一部が柵を越え、警察に物を投げるなどして3人が拘束されています。


もはや法解釈だけの争いではありません。首相側と大統領・野党側が、誰が正当な判事で、誰が国家最高の司法機関を指揮するのかを争う段階に入っています。


このまま双方が譲らなければ、司法・警察・大統領権限が正面から衝突する、さらに深刻な国家危機へ発展しかねません。


firstpost.com/world/poland-c…