東アジア歴史文化研究会のブログ

日本人の素晴らしい伝統と文化を再発見しよう

あの広東交易会に外国人バイヤーの陰もなく 注文の劇的な後退、商談が蒸発していた(宮崎正弘国際解題)

東アジア歴史文化研究会

第130回「広東交易会」は2021年10月15日から19日まで広州市で開催され、淋しく終了した。

宏大な会場に7500社が出店し、見学に来るのは中国人ビジネスマン。一般も有料で入場できる。

「広交世界、互利天下」と銘打たれ、主力商品はグリーン、つまりエコ関連が多かった。ところが会場には展示する中国企業のスタッフがめだっただけで、外国人バイヤーの陰はほとんどなく、コロナ災禍が原因と対外的な要因としているが、オンライン商談会でも注文が殆どないことが判明した。

用意された広東交易会のヴィデオは英語、スペイン語、ロシア語、ポルトガル語、アラビア語などが用意されたが、日本語はなかった。つまり日本人バイヤーはもはや見向きもしていないからだろう。

かつて広東交易会といえば、鎖国時代の中国が唯一外国に開放したトレードフェアである。日本の鎖国時代のおける出島のような雰囲気があった。

広東交易会は1952年から毎年、春と秋に開催されてきたが、過去二年間はコロナ蔓延のため、開催されず、今回が130回目。

日本の商社、とりわけ日中友好商社など、嘗てはこの交易会だけが目的で広東省広州に連絡事務所を置いた。大学の後輩で大倉商事に入社したM君は一年間滞在し「何もなかった。呑むところも遊びに行くところもなかった」と不満をぶちまけたことがある。