中国の大学新卒は1076万人。ところが激しい求職活動が見られない Z世代は「ほどほどに働き、残りは趣味と遊び」という人生観(宮崎正弘国際情勢解題)

夢を描かない、人生に成功を期待しないのが1995年から2005年あたりに生まれ、中国経済が右肩カーブで上昇していた時代をのほほんと過ごした中国人の若者たちで、「Z世代」と言われる。
中国の夢を説く習近平の演説にしらけた反応しかしない。 大金持ちになる、新発明、新ビジネスモデルで起業し、ビルゲーツのように大金持ちになりたい。こうした直截な夢を描き、日々努力した世代は過去の価値観を抱く旧世代となって、なにしろ「中国の夢」をかなえてくれた馬雲は共産党にいじめられ財産を没収された。あの事件以後、Z世代は、しょせん、金持ちになっても仕方がないじゃないか、だ。
二昔前の中国人の若者は目が輝き、野心がぎらぎらしていた。獲物を追う猟犬のように儲け話にはくらいついた。
大學在学中に起業する先鋭的な集団だった。いつしか彼らも一流大学を出ても共産党にコネがなければろくな職場がないことを悟り、適度に稼いで余暇は遊んで暮らすことを目標にし、結婚はしない、しても子供は作らないという自分だけの世界に閉じこもる。
新生児出生率たるや、日本より低くなり、寝そべってゲームに熱中し、出前でピザをとり、彼女はいなくても良い、わずらわしいことは避ける。この団塊世代が、七月に新卒となる。およそ1074万人。職探しを積極的にはしないで、モラトリアム延長をもとめて就職浪人、大学院、あるいは欧米へ留学を夢見る。
往時の中国人のイメージ枠からもはみ出したZ世代の着地点はどこなのか?
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