1885兆円に積み上がっていた。中国地方政府の債務 救済しない方針ならデフォルト連鎖で銀行が危機を迎えるが(宮崎正弘国際情勢解説)
三年前まで筆者は著作を通じて、中国の地方政府の債務を860兆円と見積もってきた。昨年に中国は1100兆円と半ば認めていたが、筆者はたぶん1600兆円を越えたはずだと予測した。
多くの世界的なエコノミストやシンクタンクは、1100兆円説を報じた。これだけでも中国のGDPの半分である。2019年のコロナ以後、債務は50%増えた。
主要都市の三分の二が歳入より債務が多くなり、とくに甘粛省蘭州市の債務利払いだけで歳入の74%を記録した。23年3月に格付け大手フィッチは中国31の省ならびに特別市の三分の一が債務危機に直面していると警告した。
2023年7月7日、ゴールドマンサックスなど香港ベースの米系証券シンクタンクの予測は13兆ドル(1885兆円」に積み上がっているという。
インフラ建設の多くが無駄となり、ゴーストタウンがあちこちに出現した。説明の必要の無い無謀な投資。借金はかえせなくなって金利を支払うために追加で金を借りた。それでも返せなくなると高金利の地方政府債を、売り出した。それも12〜14%という高金利を謳っても買い手がいない。
不良債権は瞬く間に積み上がった。政府は救済に転じる姿勢にはないため、デフォルトは時間の問題だ。連鎖の地方債デフォルトはつぎに銀行を直撃するだろう。中国の銀行は未曾有の金融危機を迎えることになるが、だれもその真実を習近平に言わない。
かの「裸の王様」は中国経済がうまくいっていると信じている。側近は経済素人の李強である。李は上海市書記時代にテスラを誘致したという「それだけの理由」で首相に抜擢された。
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