トランプ政権内部で、関税をめぐって賛否両論があるが、とくに関税ゼロを唱えるイーロン・マスクと、政権内で高関税を主導するピーター・ナバロとの大げんかである。マスクはトランプに『関税をゼロに』と直訴した。
マスクはテスラに課せられた高関税(とくにメキシコで組み立てた完成車など)に一律25%となれば、米国市場での競争力を失う。
それでなくとも、中国内でテスラの独走態勢はおわり、BYDと小米(シャオメイ)にEV販売で抜かれてしまった。
高関税発表と同時に世界的規模で株安が開始されたが、マスクのテスラ株価もおおきく失速し、イーロン・マスクは時価総額で数十億ドルを失った。
マスクはトランプの経済ブレーンで高関税をとなえたピーター・ナボロ(大統領経済上級顧問)を「間抜け」で「レンガ袋よりも愚か」とこき下ろした。これはナボロがイーロン・マスクを『自動車組み立て業者』と呼んだ後のことだった。マスクは関税を真っ向から非難し、ナバロのハーバード大学学位にも疑問を呈した。
ナボロは第一次トランプ政権では経済アドバイザーとして重要な役目をこなした。筋金入りの中国脅威論であり、また「高関税は歳入が増える」と唱えるひとである。第二次トランプ政権では経済上級顧問として復活した。
ナバロは決して自説を曲げない硬骨漢で、コロナの時はファウチを陰謀論としてこき下ろすなど、議会侮辱罪で四ヶ月の禁固刑をうけたこともあるほどの徹底した思想の持ち主で、その反骨精神はトランプと共鳴しあう。
政権内の対立に関してホワイトハウスのキャロライン・リービット報道官は「こうした意見の相違は政権の透明性の表れ。われわれは歴史上『最も透明性の高い政権』であり、意見の相違を公に表明している」と余裕を持って語った。
というわけで、トランプ政権の中国への関税は104%、本日(9日深夜)から発効する。
中国製品は全米の市場から消えるか?
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。