東アジア歴史文化研究会のブログ

日本人の素晴らしい伝統と文化を再発見しよう

なぜこれほど巨額な賄賂が中国では可能なのか? 法相も農水相もカネを前に倫理は崩れた。いや彼らにはそもそもリンリはない。(宮崎正弘国際情勢)

東アジア歴史文化研究会

収賄、汚職は中国の伝統であり、文化であり、中国人のDNAに深く食い込んだコアパーソナリティだから未来永劫なくなることはない。


むしろ普遍的であり、金額は肥大化、汚職でくすねた巨額の一部が日本の不動産購入に回されている可能性がある。


2025年までに汚職事件で摘発された共産党高官は65人。「反腐敗」が習近平政権の看板政策となって、「反腐敗キャンペーン」の開始から13年も経過して、この有様だ。


2025年9月、唐仁健・農水大臣に執行猶予つきの判決を言い渡した。かれの汚職額は59億円にのぼった。


同年12月30日、党中央規律検査委員会と国家監察委員会は中華全国総工会の張世平・元副主席を「重大な規律・法律違反」容疑で取りしらべ中と発表した。金額は現在までに公表為れていない。中国では労組のボスは労働者の味方ではなかった。


歴代中国王朝で最大の汚職は乾隆帝の寵愛を背景に、長年軍機大臣をつとめた和押だ。(押は「王」篇)。


彼は、地方官からの賄賂と引き換えに昇進や任命を自由に操り清の官僚機構は腐敗し、法よりも和押の忠誠が優先される構造ができあがった。1799年に乾隆帝崩御、後継嘉慶帝はただちに和押を逮捕した。和押の隠し財産は当時の清の国家年間総収入の数年~10年分以上で、「世界一の富豪」だった。


2026年2月2日、福建省廈門市中級人民法院は、収賄容疑の唐一軍・前司法相に対し、無期懲役と個人財産没収の判決を言い渡したというニュースに接した。いつもの汚職事件摘発は慣れっこ、驚くに値しないが、問題は法務大臣が率先して賄賂を受け取っていたとう事実、その金額である。


唐一軍は浙江省や遼寧省の幹部、司法相を務めた2006年から22年にかけて、職務上の地位を利用し企業の場や銀行融資などに便宜を図り、1億3700万元(30億1400万円)相当の賄賂を受け取った。


唐は、習近平主席の浙江省時代の部下で、習氏に近いとされたが、24年4月に「重大な規律違反」で調査対象となっていた。


日本でいえば一閣僚でしかない人物が30億円の賄賂? 「法務大臣って法の番人」だよね。やっぱり筆者がつねにいうように中国では「長谷川平蔵と石川五右衛門は同一人物」なのである。


汚職は中国の伝統的文化であって誰もがやっていることだが、その病根は上納システムにある。根本をただせば科挙制度にいきつく。


ひとたび科挙に合格して地方に赴任すれば、眷属がぞろぞろ着いてきて、やりたい放題の汚職に手を染める。その伝統がのこるのが韓国だろう。歴代大統領の多くが逮捕されたり暗殺されたり、終身刑になったり。


わかりやすく言えばヤクザの組織は末端の組が上に稼ぎを上納していく仕組み。たとえば軍隊でいうと、階級があがると前任者にそれなりの金品を届ける。上将の相場は一億円とされている。つまり唐一軍は、30億円もの賄賂を受け取り、私服を肥やしたが、賄賂の大部分は上納されている筈である。誰に? それは想像にお任せ。


▼共産党系列外のヤクザには厳罰


他方、システム外にあるマフィアには厳罰が下される。


深セン市中級人民法院、ミャンマーを拠点に特殊詐欺や違法薬物を製造、密売したとして詐欺罪などに問われた犯罪組織の幹部4人の死刑を執行した。


この犯罪組織は「 白一族」と呼ばれ、ミャンマー北東部コーカン地区の拠点で、特殊詐欺や賭博などで290億元(約6400億円)の違法な利益を上げた、覚醒剤の一種「メタンフェタミン」約11トンを製造、密売した。多くの中国人を暴力的に支配し特殊詐欺に従事させたという。


ミャンマーを拠点として、中国人が関わる特殊詐欺が社会問題となっている。コーカン地区では、白一族をはじめとする「四大家族」が血縁関係を軸に犯罪組織を構成し、当局が摘発に乗り出していた。1月には、「明一族」と呼ばれる犯罪組織の幹部ら11人の死刑が執行された。当局は死刑を迅速に執行し、厳罰を示す狙いがある。