東アジア歴史文化研究会のブログ

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いまごろ遅い中国のシャドー・バンキング規制強化

東アジア歴史文化研究会
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」1月10日号 


「いまごろ遅い」って、中国のシャドー・バンキング規制強化
ネットの金融詐欺被害が2兆円を超えている現状で如何なる規制が出来るのか?
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中国はようやくにして「シャドー・バンキング」の規制強化に乗り出す。しかし、中国社会科学院の統計数字(つまり公式にみとめた影の融資残高)だけでも326兆円。シャドー・バンキングとはわかりやすい表現を用いれば「ヤミ金融」。もっと具体的に言えば「安愚楽牧場」。

国務院のもと、金融規制は三つの行政機関にわかれて規制が実施されている。

第一は地方政府。ノンバンクや信用保証会社などへの監督責任があるが、地方政府自体が、これまで「融資平台」という銀行融資の受け皿をつくり、不動産投資を基軸に巨額を銀行からかり出してきた。その融資残高は300兆円を超える。あげくに方々に林立した幽霊マンション。ゴーストタウン(鬼城)の群れ。

第二は銀行保険証券監督の部署で、ファンド、理財商品などを監査してきたが、定期預金の上限利息が3%。GDP成長率が7%だと国務院が言っているため、3%程度では預金が集まらない。だから銀行が堂々と理財商品を預金者に売ってきた。こうした理財商品のなかには金利11~13%がザラ、本来の常識から言っても、これでは銀行業務が成り立たない。

第三は中国人民銀行がネット金融の監査監督に新に加わることで、理財商品の販売会社やネット金融の仲介業者を監督監査対象とするらしい。

だが、ネット金融詐欺が横行し、銀行やクレジットカード会社をいつわって巧妙に預金者から銀行口座番号や暗証番号を聞き出したり、ニセ大家を装おって「振込先が変更になりました」などと家賃をだまし取る手口が全土に横行、金融詐欺が猖獗を究めており、この被害だけでも二兆五千億円に達している。(中国インターネット協会調べ)。

いまさら規制強化などしても間に合わないのではないのか。