チベットのラサ空港に第三ターミナル 標高3570メートル、年間900万の観光客と8万トン貨物輸送を見込んで(宮崎正弘国際情勢解題)

総工費6億ドル強。しかもBRI(一帯一路)プロジェクトの一環。
標高3570メートルのチベット高原。中国は州都のラサ空港に第三ターミナルを建設中だが、2025年完成を目指している。完成すれば、年間900万の観光客と8万トン貨物輸送が見込めるという。
対外発表では、第三ターミナルは国際線専用とし、ひろく東南アジア諸国からの観光客を呼び込むという。これまで外国人ツアーは隣の四川省成都で旅行代理店を通じて五人集まると組織できた。国内ヴィザ(団体旅行許可書)が必要だった。
すでに青海省西寧からラサまでの青蔵鉄道は完成し、鉄道ファンやビジネス客を運んでいるが、工事期間中には労働者の多くが高山病にかかった。しかも十月から四月は気候変動により、工事は中断する。
四川省でも新幹線工事は続けられており、ラサとニンチ間が開通した。この区間は印度のアナチャルブレデシュ州との国境まで僅か15キロ。
要するに新幹線も航空路も兵力輸送が真の目的である。
中印国境は3488キロにも及び、印度の保護領であるネパールとブータンが、安全保障上の脆弱性をもつ。
インドはブータン防衛に本腰を入れているが、ネパールのほうは、マオイストの跳梁によって反インド感情が拡がり、この隙に入り込んだ中国がカトマンズへ直行便を飛ばし始めると、ネパール中が中国人で満員となった。
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