ニューヨーク州知事が辞任、副知事のキャサリン・ホウチュルが昇格 クオモを庇いきれなくなった民主党の牙城で何が起きたか?(宮崎正弘国際情勢解題)

クオモNY州知事が辞任する意向を固めた。
セクハラ疑惑が以前から燻っていたが、州議会が弾劾に踏み切る決議をしたため、辞任せざるを得ない状況となった。セクハラ被害を訴えていた女性は11名にのぼる。権力を嵩にして部下の女性に迫ったとされる。
クオモは武漢肺炎の対策で先頭に立って指導力を発揮し、2020年五月頃には、瞬間的にトランプ大統領(当時)に代わりえる強力なリーダーだとNYタイムズが持ち上げたほど、支持率が高かった。
2022年の州知事選では四選が確実視されていたが、反面でスキャンダルが表沙汰になる。
ニューヨーク州知事は過去233年間、男性が務めてきた。ニューヨーク市という極左、リベラルの巣窟をかかえるため、民主党の牙城といわれ、事実、州議会の三分の二が民主党員であり、くわえてニューヨークタイムズは、かれらの擁護者。
それほど民主党のリベラル色に染まったところで、クオモ知事を庇えなかったのは何故か。バイデン大統領まで辞任を要求するにいたり、米国の雰囲気は女性差別の一環として捉え、一種魔女狩りである。民主党が自らを吊すロープを自らで作ったことになる。
州法に従い、諸手続きを経て8月24日に、副知事のキャサリン・ホウチュルが昇格する。キャサリンは同州バッッファロー出身で、シェラキュース大学時代に政治活動に目ざめ、連邦議会下院議員をつとめたこともある。弁護士、62歳。NY州知事、初めての女性知事が誕生する。
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