東アジア歴史文化研究会のブログ

日本人の素晴らしい伝統と文化を再発見しよう

重慶に完成間近だった恒大国際城はディズニーランドを超える広さだった 天津の117階建て、世界最高ビルは廃墟になっていた(宮崎正弘国際情勢)

東アジア歴史文化研究会

2026年1月1日元旦、中国のお正月風景は凄まじいほどの寂しさだった。

前日の大晦日に習近平は「新年のメッセージ」を発表し、「台湾統一は歴史的な使命」と宣言する一方で、「2026年のGDP成長率は5%」と言ってのけた。

「?」。マイナス5%の間違いでは?

例年だと各地の中央広場や繁華街、たとえば上海外灘など年越しカウントダウンは数万、いや数十万の人があつまり爆竹を鳴らし、空には花火、無数の風船を飛ばし、付近は屋台村に長い列が出きて祝う。

とくに若者の人ではハロウィン騒ぎの渋谷の規模を超えた。

2025年12月31日から1日にかけて各都市の広場は警官隊によって封鎖され、まるで戒厳令下のような厳戒態勢が敷かれ、人びとは不満をならしながら帰路についた。騒擾目的の騒ぎは封印されてしまったのだ。

群衆が一ヶ所に集まり、一声かければ反政府暴動になる。それほど民衆の共産党への恨み、不満、怨念のマグマは爆発寸前であり、警備を厳重にしたのは支配者の言いしれぬ、本能的な恐怖心からだ。

SNSでつたわった大晦日から正月元旦の風景は北京、上海、広州、重慶、南京、大連など何処も異様な数の警官隊が配備され、庶民の姿が消えていたことだった。

爆竹、花火は禁止され、花火業者は倒産して経営人が自殺したというニュースがあった。

投稿画面では「何ヶ月も給与を貰っていない」「家賃が払えない」「1月1日をもって私は債務者の立場になった」等々ぼやきの声ばかり。

高速道路下や商店街のシャッター通りは正月の宴とは無縁のホームレスの群れ。ショッピングモールもフードセンターも客足が遠のき、レストランが閑古鳥。たとえば大連駅前のショッピングモールは90%がシャッター、家賃は五分の一どころか、五十分の一に値下げしてもテナント希望者がいない。 

最先端の流向商品を真っ先に取り入れた繁華街、たとえば、上海の古北地区、SOHOには高島屋が辛うじて営業を続けている。蘇州も日本人街は寿司、すき焼き、割烹料亭が賑わったのは嘘のよう。なぜなら日本企業が撤退し、馴染みの顧客がいなくなったからだ。

重慶に出来た恒大国際城はディズニーランドを超える広さだった。欧州の古城のような建物や豪華ホテル、庭園、その周辺はタワマンが並んだ。いま廃墟、草ボウボウの荒野である。

天津の117階建て、世界最高ビルは廃墟になっていた。2008年に着工、十年かけて総工費は数兆円に達したが、建設途次にバブルがはじけた。大連と瀋陽に進出していた多くの日本企業は去った。

2025年12月8日)長老の王丙幹が百二歳で逝去、同月18日、葬儀が行われた。王丙幹は全国人民代表大会常務副委員長、国務委員兼任財政部長とつとめた。

さて波乱は葬儀に胡錦濤の花輪があったが、飛ぶ鳥を落とす勢いにあった馬興瑞の花輪がなかった。つまり失脚したのである。

この馬興瑞の失脚は軍における習近平閥がくずれたように政界においても習近平の孤立を雄弁に物語るのである。併行して習近平夫人の政治的影響力も弱体化していることが分かった。

馬は山東閥、現職の中央政治局員なのである。

中国航天科技集団の副総経理(副社長)時代に宇宙ビジネスの要のポストを占め、山東省出身ということから習近平夫人の膨麗媛とのコネが深く「夫人サークル」の活動に深く関与した。宇宙衛星は政府予算が踏んだに注がれた。

馬には広東省副書記時代があり、深浅地下鉄と万科集団との癒着に関与したとされ、その後は新彊ウイグル自治区書紀をつとめた。

強制収容所、人権問題で世界から非難される新彊ウイグル自治区には生産建設団体が駐屯している。

新彊ウイグルの最大利権は宇宙ロケット発射という宇宙ビジネス利権にくわえて「生産建設大隊」の膨大な政府予算の利権である。

馬の不在は何を意味するか。

捜査が深浅地下鉄集団が繰り返した万科集団(不動産デベロッパ三位)への無謀な融資という腐敗した構造にメスが入る。

この一帯は習近平の実弟習遠平と姉の斉橋橋&トウ家貴夫妻が展開する香港利権があり、習近平の足下にまで捜査のてがのびていることを意味する。

共産党高官から末端の庶民にいたるまで中国は正月どころではなかった。